男性のかっこいいスーツの着こなし術
ここで、男性のかっこいいスーツの着こなし術について解説していきます。スーツ本体だけでなく、シャツやネクタイとの合わせ方についてもご紹介するので、参考にしてください。
着こなし術①適正サイズ
スーツは、どんなにオシャレなデザインでも、高級な生地でも、サイズが合っていないと全てが台無しになります。それほどスーツのサイズ感というのは重要なのです。自身の体型に合ったスーツをジャストサイズで着てこそ、そのデザイン性や素材の良さが引き立ちます。
ジャケットがオーバーサイズ気味で肩が落ちている、ジャケットの裾が長い、スラックスがダボダボなどといったサイズ感は、非常にだらしない印象を与えます。モード感のある高難易度なファッションの場合、あえてオーバーサイズなジャケットを合わせることもありますが、ビジネスシーンでは通用しません。
反対に、小さめで袖丈が短い、肩幅が足りていない、スラックスがパツパツで裾も短めというのもバランスが悪く、誰が見ても「サイズ選びを間違えている」と思われるでしょう。スーツのサイズは大きすぎることもなく小さすぎることもない、ジャストなサイズ感が最適ということです。
着こなし術②シャツとネクタイのバランス
スーツに合わせるアイテムと言えばシャツとネクタイですが、この組み合わせ次第でもワンランクアップしたスーツスタイルに仕上げることができます。
基本的に新社会人の場合や、入社式などの式典では無地のアイテムを中心に合わせる場合が多いですが、通常のビジネスシーンでは、柄物を上手に活用してオシャレかつ華やかさをプラスしたスーツスタイルを楽しむと良いでしょう。
ポイントとしては「Vゾーンには1.5柄」を意識することです。1.5柄というのは、無地=0柄、柄物=1柄、織柄・同色柄=0.5柄として、これらの3点セットを着用した1.5柄を作るということになります。
例えば、スーツは同色の織柄(0.5柄)、シャツは無地(0柄)、ネクタイは柄物(1柄)というように合わせれば1.5柄に仕上がります。こうすることで全体のバランスが良く、清潔感がありながらも地味すぎない、オシャレな印象を与えることができるのです。
着こなし術③色や柄はシンプルに
スーツ以外のシャツやネクタイに柄物を挿し込むことは良くありますが、スーツ自体に柄の入ったものを選ぶというのもおすすめです。毎日スーツで通勤していると、たまには柄物で遊びを効かせたいと思うことがあるでしょう。
そんな時は、スタンダードな柄であれば問題なく、きちんとした中におしゃれな要素を添えられます。スタンダードな柄というのは、主にストライプやチェック、そして織柄などがあります。
ひとくちにストライプ、チェックと言っても様々な種類があり、ストライプの中にはペンシルストライプやチョークストライプ、ピンドットストライプ、チェックの中にはウィンドペン、グレンチェック、マイクロチェックなどが定番です。
ただし、あまりハッキリとわかる柄や色使いのものはビジネスシーンにおいては避けるのがベターです。ストライプやチェックでも配色が派手でないもの、もしくはシャドー柄・織柄などと呼ばれるシンプルなものが良いでしょう。
着こなし術④ネクタイの結び方が綺麗
ネクタイがしっかり結べているかという点も、スーツをかっこよく着こなす上で非常に重要なポイントです。結び方には様々な種類がありますが、結ぶことが苦手という方は最もオーソドックスな「プレーンノット」で問題ありません。
ただし、曲がらず形を整えて結ぶことが大切です。ネクタイが曲がっていたり、第1ボタンとの間に隙間があったりすると、一気にだらしなくダサい印象になるので注意してください。
また、胸元により立体感を演出するために、ネクタイに「ディンプル」と呼ばれるくぼみを作って結ぶと更にスタイリッシュに仕上がります。ネクタイの光沢感も際立つので、ぜひディンプルを付けた結び方をマスターしてみてください。
男性のかっこいいスーツの選び方
男性のかっこいいスーツの着こなし術について解説しましたが、具体的にどのようなスーツを選ぶとスーツならではのかっこよさが引き立つのでしょうか。ここで、正しいスーツの選び方についてご紹介します。
ジャケットの選び方
ジャケットは、まず肩幅がジャストの位置にあるということを意識します。自身の肩幅より落ちている場合は大きく、逆に背中側の首下に「ツキジワ」と呼ばれる横1本の線(シワ)が入る場合は小さいということになります。
バストやお腹周りは、ボタンを留めた状態で胸の前あたりに拳を入れ、ピッタリ入るくらいの余裕があると適切です。着丈は、お尻が隠れるか隠れないかくらいの長さがおすすめです。
袖丈は、立った状態で真っ直ぐと手を前方に伸ばし、中に着ているシャツが1~2cm袖口から覗く程度で調整しましょう。長さで言えば、ちょうど手首までが目安となります。
パンツの選び方
パンツの場合、ウエストのサイズはもちろん腰骨の上で測って調節してください。ヒップ周りは、適度にフィットする程度で、余分な空白のないように合わせるとバランスが良いでしょう。小さい場合はヒップの部分がパツパツしていたり、サイドポケットが開いて見えるので、サイズアップします。
裾丈は長すぎて裾周りがダボダボしていなければ、基本的には好みに合わせた長さで調節して良いです。裾が革靴に少し触れる程度のハーフクッションが基本ではありますが、トレンド感を出したいのであれば、裾が靴に当たらないノークッションでの丈感もおすすめです。
華奢な体型のスーツの選び方は?
スーツというのは基本的に肩幅や胸元の立体感が強調されるようなデザインに作られているため、華奢な体型の方はどうしてもサイズ感が大きめになってしまったり、ボリューム感が出にくいという悩みを抱えてしまう場合があります。
特に、日本人は厚みのない細身体型の男性が多いので、できるだけ男らしさを出したいという時は、スーツの形やシャツのデザインなどにこだわりましょう。例えば、肩にパッドが入っていて張ったデザインのものは、肩幅を広く見せてくれます。
更に、ウィンドペン柄など大判柄のデザインを選ぶと、身体を大きく見せる効果があるため、華奢な印象をカバーできるでしょう。また、シャツは開きが大きめのワイドカラーシャツを選ぶことで、上半身にボリュームのある印象を与えてくれます。
肥満体型のスーツの選び方は?
肥満体型をできるだけカバーしたいという方は、ブラックやネイビー、ダークグレーなどダークトーンのスーツを選びましょう。普段の服もそうですが、暗めの配色は引き締まって見える効果があります。更に、ストライプ柄もプラスすると縦のラインが強調されるため、よりスリムに見せることができるでしょう。