■日中関係はどうなるか
では、台湾有事となれば具体的にどんなことが起こるのか。まず、ウクライナ侵攻直後から欧米諸国が一斉にロシア制裁を強化したように、米国主導で日本も足並みを揃える形で対中制裁が発動、強化されることになろう。
現時点でも先端半導体分野で対立がヒートアップしているなか、中国による軍事侵攻によって強化される対中制裁の規模や影響は計り知れないだろう。そして、それによって中国も半導体関連だけでなくレアアースなど他の戦略物資の海外輸出を大幅に規制しているだろう。
さらに、厄介なのがその影響が人の安全にも及ぶことである。中国では7月から改正反スパイ法が施行されたが、スパイ行為の定義が大幅に拡大され、中国にいる在中邦人が不当拘束されるリスクが高まっている。台湾有事となれば中国側が意図的に邦人を拘束する恐れが否定できず、中国にいる10万人以上の日本人の安否が心配される。
他にも、中国への経済制裁強化により、中国にある日本企業への監視の目が強まり、資金や財産を没収されたり、企業自体が接収されたりするリスクも考えられる。
(取材・文/Sirabee 編集部・セレソン 田中)
提供元・Sirabee
【関連記事】
・サイゼリヤ、ミラノ風ドリアに”異変” 「こんな形だった?」ネットで驚きの声続出
・「お店に並んだチョコ」のはずなのに… ある世代は別モノにしか見えないと話題
・アクシデント発生したスーパー、入り口を見ると… 全て解決する「ユルさ」があった
・30代女性の6割がバスタオルは毎回洗濯 「そんなに汚れない」との意見も
・注文通り真っ赤な商品を提供したマックが後悔 購入者に「ご連絡を」と呼び掛け