最近は先端半導体分野を巡って米中間で対立がエスカレートしている。

■依然として緊張が続く台湾情勢

バイデン政権が昨年秋、中国によって先端半導体が軍事転用されるのを防ぐため、先端半導体の対中輸出を規制したことがきっかけで、中国は米国への怒りを強めている。

しかし、貿易規制と軍事衝突を比較するとはるかに後者のインパクトのほうが強い。台湾有事となり、米軍と中国軍が具体的に衝突することになれば、その時点で米中関係は縁切りとなるだろう。そして、軍事的衝突はさらなる貿易規制を誘発することになる。