この規定に照らし合わせれば、本人が無職、つまり年収が0円の場合一切借りることはできない。なお、銀行カードローンは銀行法に基づき提供される商品のため総量規制は適用されないが、消費者保護の見地から無職の人が利用するのはかなり難しいだろう。

クレジットカードは「本人または配偶者に何らかの収入があるか」

一方、クレジットカードは「本人または配偶者に何らかの収入があれば作れる」ことが多い。本人に収入がない場合は世帯年収を基準に判断するためだ。

本人に収入がない場合でも、配偶者など扶養されている親族に収入があれば申込できるクレジットカードは珍しくない。

クレジットカードによっても作りやすさは変わる

クレジットカードによっても、作りやすさ=審査難易度は個々に異なるので注意してほしい。とくに、本人に収入がない場合は、ゴールドやプラチナなどの上位カードはまず審査に通らないだろう。

また、一般カードであっても、本人に安定収入がないと申込ができなかったり、審査に通らなかったりするケースもある。いずれにしてもクレジットカードを作りたければ、比較的審査に通りやすいクレカを選んで申込んでみよう。

文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。