三好康児(バーミンガム・シティ)

2021年の東京五輪にも出場したFW三好康児は、2019年から4年間所属したベルギー1部のロイヤル・アントワープから今年6月にバーミンガム・シティにフリー移籍。加入時には流暢な英語でチームのインタビューに応えていた。

三好は7月15日にスペインで行われたカルタヘナ(スペイン2部)とのトレーニングマッチで62分から途中出場。好機を演出し、バーミンガムは2-1で勝利した。

しかしその後、太ももに張りを覚える違和感から20日に行われたノーサンプトン・タウン(イングランド3部)戦を欠場。その後、22日と29日に行われたトレーニングマッチも欠場している。当初、離脱期間は1週間程度とされていたが、現在の三好の状態について、今のところクラブから公式アナウンスはない。

三好は昨年10月に左膝前十字靭帯を損傷しており、カルタヘナ戦は9ヶ月ぶりとなる実戦復帰だった。シーズン開幕に向けアピールしたいところだが、このままでは8月5日に行われるスウォンジーとの開幕戦でベンチ入りできるかも微妙だ。

バーミンガムは17位で昨シーズンを終えており、経営陣とスタッフ首脳陣を刷新して新シーズンを迎える。新オーナーである米投資企業ナイトヘッド・キャピタル・マネジメントのもと積極的な補強を行い、フランス1部のオセールからMFシリキ・デンベレが加入。デンベレはセンターフォワードからウィング、シャドーをこなせるアタッカーのため、三好にとって大きなライバルとなりそうだ。ポジション争いを制し、三好の特徴である速さを活かした積極的な攻撃で勝利に貢献するためにも、まずは1日も早い戦線への復帰が待たれる。

ハダースフィールド・タウン DF中山雄太 写真:Getty Images

中山雄太(ハダースフィールド・タウン)

DF中山雄太は昨2022/23シーズン、オランダ2部のズヴォレ(現1部)からハダースフィールド・タウンに移籍。チーム加入後レギュラーを掴み、シーズン序盤はコンスタントに出場していた。

昨年8月のチャンピオンシップ、ストーク・シティ戦(3-1)では、鮮烈なヘディングシュートでゴールを奪い、10月のミルウォール戦(1-0)では中山のミドルシュートが決勝点となるなど順調な活躍を見せていたが、11月のサンダーランド戦(0-2)でアキレス腱を負傷。同月に行われたカタールW杯では日本代表に選出されたものの辞退していた。

プレシーズンでは、7月18日に行われたイングランド4部アクリントン・スタンリーとのトレーニングマッチで9ヶ月ぶりの実戦復帰を果たし、22日のストックポート・カウンティ(同4部)戦では60分からプレーし、強度の高いパフォーマンスを見せた。現地紙『ヨークシャーライブ』によると中山のコンディションは向上しており、トレーニングメニューもすべて順調に消化していると明かされている。

しかしその他のトレーニングマッチではメンバー外となっており、その理由も負傷による影響なのかは明らかにされていない。ハダースフィールドは昨シーズンに引き続き[3-5-2]のシステムを採用しているため、本格的に復帰となれば左センターバックでの出場が濃厚だ。

ハダースフィールドは8月5日に3部から昇格したプリマス・アーガイルとアウェイで開幕戦を迎えるが、中山がメンバー入りできるかは微妙なところだ。昨シーズンは16試合のみの出場で終わり不完全燃焼となっているだけに、今シーズンは早期復帰で出場数を伸ばして欲しいものである。