後藤啓介(ジュビロ磐田)
2023シーズンのJ2で最もインパクトのある活躍をしている10代選手と言えば、ジュビロ磐田のFW後藤啓介ではないだろうか。18歳ながら圧倒的な身体能力の高さと決定力を見せつけており、今後ますます出番が増えることも予想される。
最も衝撃的だったのが、デビュー戦となった開幕戦ファジアーノ岡山との試合。0-3と不利な試合展開で投入されると、あっという間に2ゴールを挙げて見せた。チームは敗れたものの、圧巻の働きをしたと言えよう。その後も第5節の静岡ダービー(清水エスパルス戦2-2)や第20節のベガルタ仙台戦(3-2)での3点目など、重要な試合で得点を挙げここまでで計5ゴール。
チーム内においてはFWジャーメイン良が6ゴールでトップスコアラーになっているものの、出場時間で比較すれば後藤の高い決定力と存在感を見て取ることができる。J2からJ1への個人昇格や、J2からの海外移籍を果たす選手も多い昨今。後藤にもすでに海外から熱視線が注がれており、具体的なクラブ名も上がっている。今夏すぐに動きが出るかは不明だが、ここまでの活躍を見ていれば欧州クラブで躍動する未来はそう遠くないように思える。
磐田はJ2第28節を終えた現在、2位の自動昇格圏。とはいえ、昇格を狙う各クラブとの勝ち点差はまだまだ小さい。確実なJ1昇格、そして首位を走る町田ゼルビアを捉えるためにも、18歳のストライカーにかかる期待は日増しに大きくなっていくことだろう。