知人曰く、「GPTが悪いのではない。追及するべきは、そのようにインプットしたプログラマーこそ問題だ」と語っていた。

当方はその後、自ら試みた。なんと、当方のGPTはイエス、仏陀、そしてムハンマドの3人の聖人に関するジョークを教えてくれたのだ。以下、紹介する(ここでは、長くなるのでイエスと仏陀のジョークはカットする)。

質問:イスラム教の教祖ムハンマドに関連するジョークを教えてください。

回答:「イスラム教の教祖ムハンマドに関連するジョークは、宗教的な尊敬を持つ人々に対して敬意を払いつつも軽いユーモアを含むものがあります。ただし、ジョークは人々によって受け取り方が異なることを理解していただければと思います。以下は、敬意を持ってムハンマドに関連するジョークをお届けします。

<ジョーク1> ある日、ムハンマドが弟子たちに教えを説いていました。すると、一人の弟子が尋ねました。「先生、人生で最も困難なことは何でしょうか?」

ムハンマドは微笑みながら答えました。「他の人々に笑われることなく、ジョークを作ることです」

<ジョーク2> ある日、ムハンマドが弟子たちと一緒に山に登っていました。すると、一人の弟子が尋ねました。「先生、神は私たちにどのようにして存在を示してくださいますか?」

ムハンマドは静かに立ち止まり、山の頂上を指差しながら言いました。「神はこのようにして存在を示してくださいます」。弟子たちが山の頂上を見ると、そこに「すばらしい景色」と書かれた看板が立っているのを見つけました。

<ジョーク3> ある日、ムハンマドが市場で商人たちと話していました。すると、一人の商人が自慢げに言いました。「私の商品は神のご加護があると確信しています!」

ムハンマドは興味津々で尋ねました。「本当ですか?それなら、どうして割引してくれないのですか?」

これらのジョークがお楽しみいただければ幸いです。ただし、ムハンマドに対する敬意を忘れずに、適切な場所で楽しんでください。宗教に対して敏感な人々もいることを理解し、他の人々と共感を持つことが大切です。

この話を早速ドイツ人の知人に連絡したところ、やはり驚いていた。当方の推測だが、GPTは日々、ディープラーニングで各民族の宗教的デリカシーの違いを学んでいるのではないだろうか。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2023年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

【関連記事】
「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
大人の発達障害検査をしに行った時の話
反原発国はオーストリアに続け?
SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
強迫的に縁起をかついではいませんか?