維新、馬場代表の「第2自民」発言
産経が「馬場伸幸代表が自らの党を『第2自民党』と評したことが波紋を呼んでいる」と報じています。馬場氏は「保守の二大政党化という意味合いで、理解をいただきやすいように申し上げた」と弁明しています。もちろん立憲あたりはワンワン吠えていますが、個人的には「第二自民党」という表現は稚拙ながらも言わんとする趣旨は正しいと思うし、維新をもっと押してみたいというスタンスがより強まるかもしれません。
私は以前から維新のターゲットは政党としての自民党であり、与党の自民ではないと思っています。立憲の泉代表は維新を野党だと思っているから馬場氏の意図することが理解できないのです。日本の政治を自民という巨大組織 対 野合集団と捉える時代は終わりつつあります。その変化を泉氏が嗅ぎ取れない鈍感なのです。欧州やイスラエルなどを見ると政党が右から左にずらりと並び、総選挙で第一党を取っても単独過半数を取れるケースは少ないのです。よってラインアップする他党の誰と手を結ぶか、連立と政治的妥結が重要な意味合いとなります。イタリアなど好例でしょう。
その点からは維新の将来戦略には選択肢がありそうです。1つは自民と連立を組み与党となる、2つ目は公明を引きはがす、3つめは自民の分裂を誘発し、馬場氏の言う第二自民、ないし第二の保守政党となることです。馬場氏には1つ目の選択肢は本望ではないと思います。私は以前このブログで自民を分割せよ、と意見しました。自民は新陳代謝が出来なくなっており、検討に次ぐ検討で政策的立ち遅れが目立っています。これを解消しない限り、日本が東アジアの雄になれないでしょう。その為にも自民党に強力な対抗馬ができることは自民の背中を押すことにもつながると考えています。
後記 バンクーバーの風物詩、花火大会が3日間開催されていますが、今年はその存在を危うく忘れるところでした。事実、メディアカバレッジも少ないし、ラジオでも何も報じません。娯楽が少ない時はそれで人寄せパンダでしたが、今の時代「わざわざ行く?」という感じなのでしょう。私も2-3年に一度ぐらい見に行く程度です。昨年はコロナ明けで人手は何処も大変でしたが、今年はイベント系の集客もやや落ち着いている感じがします。人々の興味は再度、ばらつき始めているのかもしれません。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年7月29日の記事より転載させていただきました。
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