顔の赤みを増し、魅力度を高める2つの方法

ニンジンを食べると魅力度が増す

ニンジンに含まれるβカロテンは肌の赤みを増し、魅力度を高める
Credit: Unsplush

1つ目はβカロテンを摂取することです。

βカロテンとは、野菜や果物に含まれる、オレンジ色の色素のことです。βカロテンを含む野菜や果物としてニンジンやかぼちゃ、スイカ、サツマイモ、ほうれん草が例として挙げられます。

2017年の「Behavioral Ecology」に投稿された、西オーストラリア大学のヨン・フー(Yong Foo)らの研究では、男性43名を対象に、12週間βカロテンのサプリを摂取したグループ(1日ニンジン一本分)は、偽薬を摂取したグループと比較して、より健康的で、魅力的だと評価される傾向があることが報告されてます。

 

βカロテンの投与によって顔の赤みを増した顔は健康的で、魅力的だと評価される
Credit: Foo et al, (2017).

上記の画像はサプリ投与前後の写真で、右上のβカロテン投与群の12週間投与後の顔が他の顔画像よりも少し赤みを帯びているのが分かると思います。

この研究の面白いところは、βカロテンのサプリを摂取した実験参加者の健康度合いが実際に向上したことではなく、βカロテンを摂取することで顔の赤みが増し、見た目の健康度の高さを偽装することによって、魅力度が高まった点です。

研究チームは「βカロテンはニンジンやほうれん草などの野菜に多く含まれ、抗酸化物質として機能することが知られています。βカロテンによる顔の着色は健康のシグナルとなる」と述べています。

女性からの魅力度を高めたい男性は、1日に1本のニンジンを食べることをおススメします。

少量のアルコール摂取で魅力度が高まる

少量のアルコール摂取は魅力度を高める
Credit: Unsplush

もうひとつの方法は少量のアルコールを摂取することです。

2015年の「Alcohol and Alcoholism」に投稿された、ブリストル大学のジャナ・アッべーレ(Jana Abbeele)らの研究では、男女20名を対象に、アルコールの摂取量の違いによって魅力度の評価が変わるのかを検討しています。

実験の結果、アルコールを摂取しない場合と体重1 kgに当たり0.8 gのアルコールを摂取した場合と比較して、体重1 kgに当たり0.4 gのアルコールを摂取した場合には、最も魅力度が高いと評価される傾向が確認されました。

少量のアルコールの摂取が魅力度を高める理由として、アルコールによって血流が良くなり、顔が赤くなるからだと考えられています。

少量の目安は、体重70 kgの人であれば、ビール大ジョッキ1杯分、ワイングラス2杯分に相当します。

もし合コンやデートなどで魅力度を高めたい時には、自分の体重から計算して、少量のアルコールを摂取することで、魅力度を最大化できるかもしれません。

参考文献
Moderate alcohol consumption increases attractiveness
People are attracted to outward signs of health, not actual health, study finds
元論文
Facial Redness Increases Men’s Perceived Healthiness and Attractiveness.
Increased facial attractiveness following moderate, but not high, alcohol consumption