樹齢は千年以上も!

セコイアは、なぜこれほど長生きするのでしょうか?
長生きの秘訣は火に強い?
30センチほどの分厚い樹皮は、山火事が起こっても焦げる程度で内部を守ることに役立ちます。
また内部には、水分と火に強いタンニン類を多く含んでいることから燃え尽きることもありません。
そして、火事で他の木が燃え尽きてしまった場所に、火事の熱によって撒かれた種子が根付き成長していくのです。
セコイアの純林(一種類の樹木からなる森林)は、度重なる山火事によって生命を繋いできたといっていいでしょう。
同種にはメタセコイアも

同種には、メタセコイア(和名はアケボノスギ、イチイヒノキ)という落葉樹もあります。
生長すると高さ25~30mほどになり、葉は秋に紅葉したあと落葉する落葉樹です。
1946年までは絶滅種と考えられていましたが、現在では、街路樹や公園などで見られる身近な樹木です。
化石で有名なメタセコイア
かつて、メタセコイアの化石は日本各地を含める北半球に広く分布していました。
1939年、日本の関西地方で発見されたセコイアに似た樹木の化石にメタセコイア(メタは「のちの、変わった」という意味)と名付け学会へ発表しました。
当時は、この木は100万年前に絶滅し地球上には存在していないと考えられていました。
中国で生きたメタセコイアが発見された
絶滅種と考えられていたメタセコイアですが、1946年に中国四川省(現:湖北省利川市)で生きたメタセコイアが発見されました。
その後、アメリカで苗木が殖やされ日本に100本贈られました。
このことから、メタセコイアは「生きている化石」と呼ばれています。