2021年にホンダから登場し、またたく間にトップセラーに輝いたGB350
供給が追い付かず受注が一時停止されたこともあったが、いまだにその人気が絶えることはない。

GBといえば、長くバイクを乗ってきた世代からすると、かつての名車GB250クラブマンGB400TTを思い浮かべる人は多いはずだ。

GB250クラブマン

’80年代に登場したGB250クラブマン
1960年代のレーシングマシンをおもわせる伝統的なスタイルを持つ単気筒ロードスポーツバイクで、空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、燃焼に理想的とされた半球型の燃焼室を持つRFVCシステムを採用していた。
マイナーチェンジでタンク形状などが大きく変わった年式からは、とくに女性人気が高まったモデルとなる。

GB400TT

先行して発売されたGB250クラブマンに続き、400ccの単気筒エンジンを搭載したトラディショナルなレーサースタイルで登場したのがGB400TTだ。
正しくは、GB400ツーリスト・トロフィーであり、ツーリスト・トロフィーは英国領マン島に始まった伝統のレースが由来している。

そもそもGBとは、グレートブリテン=イギリス王国を指しており、ホンダを“世界のホンダ”に押し上げたマン島TTツーリストトロフィーレースを表している。
まさに1960年代ブリティッシュスポーツ調の外観が特徴的なGBシリーズにピッタリなモデル名だ。

GB350

そして、そんなGBシリーズが350ccとなり令和の時代に復活した。
今となっては珍しい空冷単気筒エンジンを搭載し、伝統的なクラシカルテイストが特徴のGB350だ。

ただ、雰囲気がクラシックであっても、乗り心地は軽快でバイクらしい鼓動感を実現し、誰でも乗りやすいフレンドリーさが魅力となる。日常からツーリングまで「バイク本来の楽しさ」をさまざまなシーンで楽しむことができるスポーツモデルとして開発されている。

トラクションコントロールとABSも搭載され、メーターはアナログの速度計にギアポジションや燃料計を表示する液晶画面が組み合わされたものが採用されている。また、ヘッドライトを含む灯火類はLEDを採用するなど、クラシックと先進性が程よく組み合わさったちょうどいいバイクといえる。

GB350S

派生モデルであるGB350Sも登場しており、クラシックなスタイルによりスポーティな味付けが加えられ、粘り強くパワフルな走りが特徴だ。

GB350、GB350Sともに、普通免許クラスで最もホットなモデルとしてまだまだ注目を集めている。
takatakaさんは、そんなGB350に魅了されたひとり。
シートをカスタムした経緯と、カスタム後の感想を紹介しよう。