実際の釣り方

では、実際の釣り方を見ていこう。どのケースも根掛かりの可能性があるので、取り込みは素早く行いたい。

カサゴやソイ狙い

テトラ・敷石問わず、とにかく手当たり次第に仕掛けを投入し、水深が少しでも深い場所を探す。魚がいれば一発で食ってくるので、難しいテクニックは不要だ。見えている穴全てに仕掛けを投入するくらいの気持ちで挑もう。

メバル狙い

水深のある広いテトラ穴を見つけたら、活きたエビを数回撒きエサとして撒いてから釣り始める。まずは底まで落として反応を見て、アタリが無ければ少しずつ仕掛けを巻き上げ、中層付近まで丹念に探っていく。数十分に一回程度、追加で撒きエサを打つのも効果的だ。良型のキジハタも同じ釣り方で狙える。

カワハギ狙い

メバルと同じように、水深のある広いテトラ穴が狙い目。仕掛けを底まで落としたら、竿を小刻みにシェイクしてエサをアピールし、静止してアタリを確認。反応が無ければ同じ動きを繰り返す。基本的には堤防のカワハギ釣りと同じ釣り方になるが、根掛かり率が高いので、取り込みは真上に向かって竿を持ち上げ、素早く仕掛けを回収すること。

穴釣りで大きなロマンを

著者は子供のころから穴釣りに親しんできたのだが、足元の小物釣り……と侮るなかれ。これまでに釣り上げた最大クラスの獲物は、カサゴ29.2m、メバル24cm、タケノコメバル(ベッコウゾイ)32cm、カワハギ23cmなど、堤防から釣れるサイズとしては良型ばかりだ。どういうわけか70cmクラスのアナゴや、40cmクラスのコブダイ、伊豆諸島ではウツボを釣った事もある。

もしかしたら、あなたが普段通っている堤防の穴に、とんでもないビッグワンが潜んでいるかもしれない。是非、ロマンを求めてチャレンジしてみてはいかがだろうか。

エサでの穴釣りの道具

続いて、穴釣りにオススメのタックルを紹介していこう。

竿

穴釣り専用の物が数千円で販売されている。手もとにルアーロッドやボート竿があれば代用する事も可能だが、穴釣り専用の竿は先調子でアタリが取りやすいよう設計されているので、釣果を伸ばしやすい。

投げずに楽しむ堤防釣り:エサでの穴釣り【対象魚・道具・ポイント・釣り方を解説】専用竿が扱いやすい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

リールとライン

竿にあったものを選ぶのだが、穴釣り専用の竿にセットするなら両軸タイプが圧倒的に扱いやすくオススメだ。ラインはある程度の太さがあればなんでも構わないが、PEは根ズレに弱い為、フロロカーボンリーダーを付けるなどの工夫が必要だ。

投げずに楽しむ堤防釣り:エサでの穴釣り【対象魚・道具・ポイント・釣り方を解説】両軸リールがオススメ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

仕掛け

カサゴやソイを狙うならブラクリ仕掛けがテッパンだが、中通しオモリ・ライン・サルカン・針で自作する事も可能だ。また、メバルやカワハギを狙う場合は、根掛かり覚悟でハリスが短めの胴突き仕掛けを使うと釣果を伸ばしやすい。

投げずに楽しむ堤防釣り:エサでの穴釣り【対象魚・道具・ポイント・釣り方を解説】著者の穴釣り仕掛け(作図:TSURINEWSライター荻野祐樹)

エサの種類

活きエビ、アオイソメなどの虫エサがテッパンだが、オキアミやサシアミといったアミ類、冷凍キビナゴ・サンマの切り身・冷凍イサザといった魚エサも効果がある。カワハギ用のエサであるアサリも万能で、カサゴやソイもよくヒットする。

その他道具

根魚はヒレが鋭い為、獲物を掴むフィッシュグリップ、針を外すプライヤーは必要不可欠。その他、エビエサを使用するならエビブクセットが必要になる。虫エサを使用する場合は、首から下げて使用するエサ箱があると大変便利だ。また、足場が悪く危険なので、ライフジャケットは必ず着用してほしい。

投げずに楽しむ堤防釣り:エサでの穴釣り【対象魚・道具・ポイント・釣り方を解説】エサ箱があればランガンしやすい(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

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<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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