- 年齢とともに労働価値が落ちる仕事
体力勝負の仕事は、年齢とともに、付加価値の提供ができなくなっていきます。
例えば、スポーツ選手のような仕事は、選手生命がありますから、引退後のキャリアまできちんと設計できなければ、労働としては厳しい仕事といえます。
若さで勝負をする仕事は、いずれ、自分の市場価値が下がり、継続できない仕事だと言うことです。
- 規制によって守られている仕事
規制によって参入が妨げられていることにより、超過利益が得られる業界は、高収益で社員も高収入になりがちです。
しかしその規制は永遠に続くとは限りません。
規制緩和によって参入が発生すれば、独占による超過リターンは消えてしまいます。競争慣れしていない会社とその社員は、環境の変化に対応することができず、消えていく可能性が高いのです。
仕事選びで大切なのは、将来の変化に対応できる柔軟なスキルを身に付けられる環境であることです。
どの会社に入るかではなく、自分がその環境でどのようなスキルが身に付けられるかという観点で仕事選びをしていくべきでしょう。
また、将来的には、組織に頼らない仕事の進め方を模索すべきです。
会社勤務から解放されれば、リスクが高まりますが、その分自由度も高まり、仕事の満足度も高められる可能性があるからです。
仕事の選び方で大切なのは、未来の絵を描いて、そこから逆算して今何をすべきかを考えること。
キャリア形成には、そんな長期の戦略的な視点が、これからますます必要になるのです。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
【関連記事】
・「お金くばりおじさん」を批判する「何もしないおじさん」
・大人の発達障害検査をしに行った時の話
・反原発国はオーストリアに続け?
・SNSが「凶器」となった歴史:『炎上するバカさせるバカ』
・強迫的に縁起をかついではいませんか?