黄色いお米に大きなムール貝やエビなどがのり、見た目にも華やかな料理「パエリア」。
レストランなどで食べられる、ちょっとおしゃれな人気の料理ですよね。

この「パエリア」がどこの国で生まれたのか、その名前の由来や黄色いお米の秘密などをここでは解説していきます。

目次
パエリアの本場は太陽の国「スペイン」
 ・パエリアはこんな料理
 ・発祥の地はスペインの「バレンシア地方」
 ・「パエリア」という名前は調理器具から
使用されるスパイスの「サフラン」は超高価!
 ・世界一高級なスパイスとされるサフラン
 ・なんでそんなに高価なの?

パエリアの本場は太陽の国「スペイン」

黄色いお米の料理「パエリア」とはどこの国の料理?なんで黄色いの?
(画像=『FUNDO』より引用)

パエリアは、スペイン発祥の料理です。
鍋にお米や海鮮、肉や野菜を入れて豪快に炊き込む郷土料理です。

パエリアはこんな料理

パエリアは、スペイン料理のひとつで世界的に人気のある食べ物です。
一般的には、黄色く色付けされたお米の上に、ムール貝やエビ、イカにアサリなど豊富な海産物がのっている料理とされます。

現地では、大勢が集まったパーティーや屋外で食事をする際に出される定番の料理となっています。
また、父親が作る「男の料理」ともいえる豪快な料理ともなっています。

発祥の地はスペインの「バレンシア地方」

パエリアが生まれたのはスペインの「バレンシア地方」です。
このバレンシア地方は、スペイン東部にある自治州。
州の東側は地中海に面しており、スペインにおける米所となっています。

パエリアはスペインに稲作をもたらしたアラブ人たち、ムスリム(イスラム教の信者)を中心に広まった料理とされています。
レコンキスタ以前はイスラム教社会が席巻していたスペインだからこそ生まれた料理、なのかもしれません。

「パエリア」という名前は調理器具から

「パエリア」という名称は、フライパンを指すバレンシア語からきています。

スペインには、両側に取っ手があり浅いフライパンのようなパエジェーラと呼ばれる専用のパエリア鍋があります。
バレンシア地方の外にパエリアの作り方が伝わるうち、この調理器具の名前が料理の名前として広まっていったのがきっかけとされています。

使用されるスパイスの「サフラン」は超高価!

黄色いお米の料理「パエリア」とはどこの国の料理?なんで黄色いの?
(画像=『FUNDO』より引用)

パエリアといえば最も印象的なのは、あの黄色いお米。
お米が黄色くなるのは、サフランというスパイスによるものです。

世界一高級なスパイスとされるサフラン

パエリアのご飯の黄色の元となるサフランは、秋に咲くクロッカスの一種の花。
めしべの部分がハーブやスパイスとして昔から珍重されており、旧約聖書にも記述されているほどです。

そんなサフランは、実は世界一高いスパイスと言われています。
高いものでは1gで1,600円くらいになり、ひとつまみでも160円くらいになるのです。

ちなみに、サフランと同じくスパイスの中でも、特に親しみのあるシナモンは1gでだいたい4円程度とされますので、サフランが如何に高価なスパイスかが分かりますね。

なんでそんなに高価なの?

サフランは花が1年に1度しか開花しません。
しかも開花している間に人の手でひとつひとつ摘み取らなければなりません。
さらに栽培に大変手間がかかるので、価格がとても高価なのです。

日本でも栽培されていましたが、人手不足などで農家が減っていき数えられる程度の生産者しかいません。