トヨタ・クラウン・クロスオーバーGアドバンスト 価格/510万円 試乗記
世界でも際立つ個性。スタイリッシュな造形が目を射る
全面刷新した16代目のクラウン。デリバリー開始から時間が経過し、街中でもだいぶ見かけるようになってきた。走っていると周囲から注目されることが多い。これまでのクラウンならそんなことはなかったはず。新型はクラウンとして是か非はさておいて、注目度が高いことは間違いない。
16代目はすべてが異例だ。先陣を切って発売されたクロスオーバーや、間もなく発売されるスポーツを含め4タイプでシリーズを構成する。クロスオーバーのボディサイズは全長×全幅×全高4930×1840×1540mm。全高はSUVとしては高くなく、クーペのように流麗なフォルムと独立したトランクを持つことが特徴だ。4.9mを超える全長は従来型からわずかに長くなり、これまで1.8mを超えないことにこだわっていた全幅もついにその制約を打破した。
外見はスタイリッシュそのもの。これまでの日本車にはない雰囲気と個性を放つだけでなく、世界を見渡してもデザインテイストやパッケージングの近いクルマは、即座には思い浮かばない。それほどユニークな存在である。
クラウン・クロスオーバーには、これまで何タイプかの車両に乗る機会があった。今回のテスト車はGアドバンスト。2.5リッター直4ハイブリッドを積む販売主力モデルだ。最上級ではないが先進装備が充実した上級グレードという位置づけである。ちなみに新型には、2.4リッターターボを搭載した、システム出力340psの「デュアルブーストハイブリッド」のRS系もラインアップされている。