事前のヒアリングをAIが担当

同サービスでは、ユーザーの相談内容を事前にAIが解析し、類似する事例を過去に担当したカウンセラーをユーザーに紹介します。事前のヒアリングをAIが担当することで、漠然とした悩みでも客観的に整理することが可能。AIとのやり取りをもとに相談を始められることで、話したいことにすぐ辿り着くことができるといったメリットもあります。

このほか、カウンセラーからのコンタクトやオンライン状態、悩みのカテゴリーなどをもとに、ユーザーがカウンセラーを見つけることも可能です。

人事担当者の悩みをサポートする企業向けプラン

同社では、会社が利用料金を負担することで従業員が気楽にカウンセリングを受けられる企業向け福利厚生プラン「Unlace For Business」も用意しています。人事労務担当者の「勤怠の安定しない社員がいて心配」「メンタルヘルス面談を行っているが、リソースが足りていない」などといった悩みをサポートします。

分身AIでカウンセリングを身近にする新構想

今回、テクノロジー構想第一弾として実装された新機能「AIトレーニング(β)」では、カウンセラーが“模擬カウンセリング”という形で、実際の相談内容をもとに作成された相談者(AI)に対してスキルアップのためのトレーニングを自ら行うことが可能です。またトレーニング結果に対して、カウンセラー間でもコミュニケーションを取りながら経験を積むことができます。

同社は今後、「AIトレーニング(β)」機能をとおしてAIが学習した各カウンセラーの特徴データを活用し、個人に最適化された「カウンセラーの分身AI」を年内に実装することを目指しています。

また、この分身AIを安価で提供することにより、メンタルヘルスケアサービスの利用ハードルを下げ、オンラインカウンセリングが特定のタイミングや一部の人が利用する“非日常的なもの”ではなく、生産性や活力の向上、リスクマネジメントにも活用されるサービスとなることを目指していく構えです。

公式サイト:https://www.unlace.net/

(文・miyu sato)