ネット銀行は「優遇プログラム」でATM出金手数料が無制限になる場合も!

ネット銀行の多くは、総資産額や投信・外貨預金、給与受取口座指定といった条件をクリアすることで、ステージやランクが上がる「優遇プログラム」を用意しています。

ステージやランクが上がると、ATM出金手数料や他行宛振込手数料の無料回数が増えたり、定期預金金利が上乗せされるといった優遇措置を受けられますので、ぜひチェックしてみてみださい。

そこでここでは、優待プラグラムでどこまでATMの出金手数料の無料回数が増えるのか確認しておきましょう。

銀行名 ATM出金手数料の最大無料回数 優遇プログラムの条件
SBJ銀行 ブロンス:セブン銀行・イオン銀行・イーネットは入金含め月15回まで(ゆうちょ銀行・みずほ銀行は月5回まで) 330~499ポイント
シルバー:無制限 500~999ポイント
ゴールド:無制限 1,000~1,999ポイント
ダイヤモンド:無制限 2,000ポイント以上 ※1
SBI新生銀行 スタンダード:月5回(2024年3月31日まで無制限) なし
シルバー:無制限 総資産100万円以上、給与振込など
ゴールド:無制限 総資産500万円以上、指定投資商品100万円以上など
プラチナ:無制限 総資産2,000万円以上、指定投資商品300万円以上など
ダイヤモンド:無制限 ※2 指定投資商品2,000万円以上など(23年9月29日まではSBI新生コネクト設定でOK)
ソニー銀行 ステージなし:月4回 なし
シルバー:月7回 日本円預金等の総残高300万円以上/外貨預金積み立て月3万円以上など
ゴールド:月15回 外貨預金や投資信託等の総残高500万円~1,000万円未満
プラチナ:無制限 ※3 外貨預金や投資信託等の総残高1,000万円以上
イオン銀行 ブロンズ:月1回 ※他行ATMの場合。イオン銀行ATMは無制限 イオン銀行スコア20点以上
シルバー:月2回 ※他行ATMの場合。イオン銀行ATMは無制限 イオン銀行スコア50点以上
ゴールド:月3回 ※他行ATMの場合。イオン銀行ATMは無制限 イオン銀行スコア100点以上
プラチナ:月5回 ※他行ATMの場合。イオン銀行ATMは無制限 イオン銀行スコア150点以上 ※4
UI銀行 ステージ1:月1回 総預金の1カ月平均残高10万円未満
ステージ2:月3回 口座開設時or総預金の1カ月平均残高10万円以上
ステージ3:月7回 総預金の1カ月平均残高300万円以上
ステージ4:月15回 総預金の1月平均残高500万円以上
ステージ5:月20回 ※5 ※UI銀行のお客さまの場合
住信SBIネット銀行 ランク1:月2回 条件なし
ランク2:月5回 スマート認証NEO登録
ランク3:月10回 スマート認証NEO登録+総資産残高300万以上など
ランク4:月20回 ※6 スマート認証NEO登録+外貨+仕組預金500万円以上など ※7
auじぶん銀行 レギュラー:月2回 スタンプ0~1個
シルバー:月5回 スタンプ2~3個
ゴールド:月10回 スタンプ4個
プレミアム:月15回 スタンプ5個 ※8
東京スター銀行 実質月8回(キャッシュバック)※スターワン口座所有 優遇プログラムなし
楽天銀行 ベーシック:なし エントリー
アドバンスト:月1回 残高10万以上または取引5件以上
プレミアム:月2回 残高50万以上または取引10件以上
VIP:月5回 残高100万以上または取引20件以上
スーパーVIP:月7回 残高300万以上または取引30件以上
PayPay銀行 なし ※前月の預金平均残高が3,000万円以上の場合、振込金額にかかわらず何回でも無料
※ゆうちょATMは3万円未満330円

※1 普通預金や定期積立3万円ごとに3ポイント/定期預金10万円ごとに3ポイントなど
※2 セブン銀行/イーネット/ローソン銀行/イオン銀行/ビューアルッテ/PatSatの場合
※3 Sony Bank WALLET なしの場合
※4 イオンカードセレクト契約で40点/給与・年金受け取りで30点など
※5 セブン銀行ATMのみが対象、きらぼし銀行ATMは対象外
※6 入出金合算した回数
※7 プラチナデビットカード(Mastercard)等の契約でもランクアップ可能
※8 給与・年金受取、auPAY残高チャージ、総資産50万円以上等でそれぞれスタンプ1個
優待プログラムの最上位でATM出金無料回数が無制限になるのは「SBJ銀行」「SBI新生銀行」「ソニー銀行」です。「イオン銀行」も自社のイオン銀行ATMが無制限で使えますし、月20回以上無料になる銀行も多くあります(表は各銀行の公式サイトを基に筆者が独自に作成)

「SBJ銀行」ならSBJプレミアムクラブの「シルバー」以上で無制限に!
韓国系の「SBJ銀行」には「SBJプレミアムクラブ」という優待プログラムが設けられています。

たとえば、普通預金や定期積立3万円ごとに3ポイント、定期預金10万円ごとに3ポイントが付与されますが、330ポイント以上で「ブロンズ」になると、セブン銀行、イオン銀行、イーネットは入金含めATM出金手数料無料の回数が月15回まで、ゆうちょ銀行・みずほ銀行は月5回まで無料回数が増えます。

さらに、500ポイントで「シルバー」になると、ATM出金手数料の無料回数は無制限となるのです。

ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=SBJ銀行では「SBJプレミアムクラブ」という優待プログラムが用意されており、500ポイントで「シルバー」になれば、ATMの出金が無制限で無料になります(画像はSBJ銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)

「SBI新生銀行」はステップアッププログラムの「シルバー」以上で無制限に!

「SBI新生銀行」の優待プログラムは「ステップアッププログラム」と呼ばれており、「スタンダード」「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」「ダイヤモンド」の5段階に分かれています。

総資産額100万円以上か指定投資商品10万円で「シルバー」、総資産額500万円以上か指定投資商品100万円で「ゴールド」、総資産額2,000万円か指定投資商品300万円以上で「プラチナ」、指定投資商品2,000万円で「ダイヤモンド」になります。

現在はキャンペーンによって24年3月末まで「スタンダード」でもATM出金手数料の無料回数が無制限になっていますが、通常はシルバー以上で無制限となります。

ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=ATM出金無料回数はスタンダードでも月5回ですが、24年3月末までは無制限に。通常、シルバー以上になると無料回数が無制限になります(画像はSBI新生銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)

SBI新生銀行で上位ランクを目指すのは条件がかなり厳しいですよね。

しかし、現在は「SBI新生コネクト開始記念」キャンペーンが実施されており、23年9月28日までSBI証券口座との入出金サービス「SBI新生コネクト」を設定するだけで、いきなり最上位の「ダイヤモンド」になれるチャンスがあります。

これによって普通預金金利が0.2%にアップするほか、ATM出金無料回数が無制限になったり、他行宛振込手数料が月50回も無料になるのです。興味のある人はぜひチャレンジしてみましょう。

ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=通常は指定投資商品が2,000万円以上ないとなれない「ダイヤモンド」ステージですが、今ならSBI証券口座との入出金サービス「SBI新生コネクト」を設定するだけでOKです(画像はSBI新生銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)

「ソニー銀行」はClub Sの「プラチナ」になると無制限に!

「ソニー銀行」は、言わずと知れたソニーグループが手掛けるネット銀行で、格付けは大手銀行とさほど変わらないハイレベルです。

ソニー銀行には優待プログラム「Club S」が設定されており、日本円の総資産額が300万円か、外貨積立や投信積立が3万円以上あれば「シルバー」ランクになります。

また、外貨預金残高が500万円以上で「ゴールド」、1,000万円以上あれば「プラチナ」になります。

実は、Club SのステージがなくてもATM出金手数料は月4回も無料になりますが、シルバーで月7回、ゴールドで月15回、プラチナになると無制限にアップされるのです。

また、このClub SのステージによってSony Bank WALLETのキャッシュバック率が0.5~2.0%まで変動するほか、為替コストにも影響がありますので、外貨預金などを行っている人は、せひチェックしてみてください。

ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=こちらがソニー銀行の優待プログラム「Club S」の優待特典内容です。ステージアップには外貨積立や投信積立などが必要になるのでハードルが高いと思いますが、それに見合った優待を受けられます(画像はソニー銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)

「UI銀行」のUIプラスの「ステージ5」で月20回まで無料に!

「UI銀行」は東京きらぼしフィナンシャルグループの子会社で、2022年1月17日に開業したネット銀行です。

普通預金は誰でも金利0.10%。定期預金は1年~5年定期が0.20%という高い金利に設定されているのが特徴。

UI銀行では「UIプラス」という優待プログラムが設けられており、総預金10万円未満で「ステージ1」となり、ATMの出金手数料が月1回無料になります。

総預金が10万円以上で「ステージ2」になり月3回無料、そして総預金500万円で最上位の「ステージ5」になると月20回まで無料になります。

ただし、これは「セブン銀行ATM」だけの話。UIプラスのサービスは「きらぼし銀行ATM」には適用されないのでご注意ください。

ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=UI銀行は「UIプラス」のステージ1でも月1回はセブン銀行ATMの出金が無料になり、ステージ5になると月20回まで無料になります。ただし、きらぼし銀行ATMはUIプラスのサービス適用外です(画像はUI銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)

「住信SBIネット銀行」はスマート認証NEO登録するだけで月5回無料に!

600万口座を誇るネット銀行大手の「住信SBIネット銀行」は、JAL、ヤマダ電気、高島屋などと提携サービス口座が用意されるなど、先進的なシステムが導入されています。

そのような住信SBIネット銀行には「スマートプログラム(スマプロ)」と呼ばれる優待プログラムがありますが、鍵になるのは生体認証でのログインの「スマート認証NEO」への登録です。

スマート認証NEOの登録をするだけで、いきなり「ランク2」になり月5回までATM出金手数料が無料になるのです。

また、スマート認証NEOに加え、総預金残高が300万円以上あると「ランク3」となり、月10回まで無料に。さらに外貨預金と仕組預金の月末残高合計が500万円以上で「ランク4」になり、月20回まで無料になります。

ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=こちらがスマプロの判定基準ですが、鍵になるのはスマート認証NEOです。「ランク2」以上になるにはスマート認証NEOが必須となります(画像は住信SBIネット銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)
ネット銀行「ATM出金手数料」が一番お得に利用できるのはどこ?
(画像=スマプロではATM出金手数料が「ランク1」でも月2回無料に。「ランク4」では月20回まで無料になります(画像は住信SBIネット銀行公式サイトより転載),『オトナライフ』より 引用)

まとめ

いかがでしょうか? 今回はネット銀行のATM出金手数料に焦点を当てて比較してみました。

いくら金利が高くても、現金をATMで引き出すたびに手数料を取られるのでは意味がありませんよね。

今でも現金をよく使うという人がネット銀行を選ぶときは、金利の高さだけでなくお得な優待プログラム制度にも目を向けてください。

文・オトナライフ編集部/提供元・オトナライフ

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