褒めたり貶したりすることを四字熟語で「毀誉褒貶(きよほうへん)」と言います。
これらは良い意見も悪い意見もあることを言った言葉です。
特に大衆の声などの表現として使用されることが多いです。
今回はそれら「毀誉褒貶」という言葉について解説します。
特にここではその意味や名言、類義語についても説明します。
目次
「毀誉褒貶」とは
身は毀誉褒貶の間にあるも心は水の如く
「毀誉褒貶」とは

まずは「毀誉褒貶」が何を意味するのか見てみましょう。
「毀誉褒貶」の意味
「毀誉褒貶」は褒めたり貶したりすることをいう四字熟語です。
「毀誉」は名誉を傷つけることと名誉を称えることを意味します。
「褒貶」は良い評価を与えることと悪い評価を与えることを意味します。
これらは賛否両論ある世評のことを意味することが多いです。
要は世間からの評判のことを言う言葉となります。
「毀・貶」の意味
「毀・貶」はどちらも貶すことを意味する言葉です。
これらは特に特定のものを非難することを言います。
そこにはポジティブな意味は含まれていません。
「誉・褒」の意味
「誉・褒」はどちらも褒めることを意味する言葉です。
これらは中でも特定のものを称賛することを言います。
そこにはネガティブな意味は含まれていません。
「毀誉褒貶」の読み方は
「毀誉褒貶」は相反する意味を持つ熟語を並べた四字熟語です。
これらの漢字の読み方は「きよほうへん」となります。
一見すると難しい字が並んでいて読みも難しいです。
ただ、1つずつ見ていけばわかりやすい言葉とも言えます。
なお、これらは「毀誉褒貶に相半ばする」のように使用します。
「相半ばする」とは半々であることを意味する言葉です。
これらは称賛と非難の両方がある状態を言った表現となります。
身は毀誉褒貶の間にあるも心は水の如く

「毀誉褒貶」が含まれる言葉に「身は毀誉褒貶の間にあるも心は水の如く」というものがあります。
ここからはその名言についてまとめます。
戦国武将「黒田官兵衛」の名言
「毀誉褒貶」は戦国武将の黒田官兵衛が残した名言に見られる言葉です。
事実、戦国武将の黒田官兵衛の有名な言葉に「身は褒貶毀誉の間に在りといえども 心清きこと水の如し」というものがあります。
これは「他人からの評価など関係なく自分の心は水のように清らかでありたい」という思いが込められているそうです。
それら心の持ちようを説いたのが、この言葉となります。
現代は何かとSNSで相手と自身を比べてしまうことも多いです。
しかし、本来は人からどう思われようが関係ないことです。
そういったことを言ったのが「身は毀誉褒貶の間にあるも心は水の如く」なのです。