ルール的にNGな理由

クレジットカードの現金化はルール的にもNGだ。カードを発行する際、すべての人が「クレジットカード規約」に合意しているが、この規約では現金化が禁止されている。

一般社団法人「日本クレジット協会」も、「換金目的でカードを利用することは、『クレジットカード会員規約』に違反する行為」と明確に記載している。

現金化した場合の末路は…

クレジットカードの現金化が発覚した場合、さまざまなペナルティを受けることになる。たとえば以下のようなペナルティだ。

・残金の一括請求
・カードの利用停止
・カードの強制退会

そしてカードの保有者本人がブラックリストに載り、その後、クレジットカードをつくれなくなる可能性もある。

現金化は完全なる「悪手」

お金に困っていたとしても、クレジットカードの現金化をするのは完全なる「悪手」だ。

場合によっては、現金化をしている業者だけではなく、現金化を頼んだ人も罪に問われることがあり、最悪の場合は「前科」がついてしまう。

どんなにお金に苦しくても絶対にやめよう。

文・岡本一道(経済ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。