お金に困っている人の中には「クレジットカードの現金化」に手を出してしまう人もいる。

しかしこの行為、ルール的にも、損得で考えても、はっきり「NG行為」と言える。そのため、何があったとしても絶対に現金化は避けてほしい。

そもそも「クレジットカードの現金化」とは?

クレジットカードをどう現金化するのか、イメージが思い浮かばない人も多いかもしれない。

クレジットカードのショッピング枠を使って買った商品を、購入価格より安い金額で買い取ってもらうと、手元に現金が残る。これがクレジットカードの現金化の仕組みだ。

こうした現金化の専門業者が存在し、雑誌やウェブで広告を打ってお金に困っている人を誘い出している。

損得で考えてNGな理由

クレジットカードの現金化では、購入した額の6〜8割程度で買い取りが行われることが多い。

仮に100万円の購入額の7割で買い取りが行われた場合、すぐに70万円の現金を手にできるが、後日100万円の請求がクレジットカードの発行元からあるため、瞬間的に30万円の損失が出ることになる。

ヤミ金の世界には「トイチ」という言葉がある。「10日で1割(10%)の金利がかかる」という意味だが、先ほどの例の場合、一瞬で30%の金利がかかったことになる。

いかにクレジットカードの現金化が損得的に不合理な行為か分かっていただけるかと思う。