動画は20秒ほどで、場所の特定は到底不可能と考えられるものの、あるユーザーは「わたしだけだろうか、この発見を誰もが見ることができるインターネットに公開しようなんて考えることさえないだろう」と投稿。「隠し場所を秘密にするべきだ」と警告した。別のユーザーは「財宝を発見したならば、絶対に報告をしてはいけない」と助言した。
ニューヨークタイムズは、別の埋蔵金伝説をめぐる係争中の事件を挙げ、発見者が匿名を保っているのは、政府の横取りを恐れているのが理由の一つではないかと指摘している。
トレージャー・ハンターのデニス・パラダ氏は現在、FBIがペンシルベニアで財宝を回収した後、これを隠蔽したとして連邦裁判所で争っている。
によると、財宝は、1863年に北軍の兵士への支払いのために用意された数トンの金が、フィラデルフィアの造幣局への輸送中に消えたという言い伝えに関するもの。パラダ氏は、息子と数年間をかけてピッツバーグから北東200キロメートルにある国有地に、大量の金が眠る可能性を突き止めたにも関わらず、FBIの捜査官らが2018年に発掘を行い、回収した事実を隠したと主張している。
FBIは金塊を探したことを認めているものの、何も発見されなかったとしている。
パラダ氏が情報公開法に基づいて入手したビデオでは、現場の捜査官がFBIのビデオグラファーに向かって、金銀と思われる金属が大量に含まれる場所を特定したと述べており、言い伝えに決着をつけるなどと話す様子が撮影されているという。
パラダ氏は、FBIが公開した写真には秘密の発掘作業時に土地を覆っていたはずの雪が映っていないなど不自然な点があるとも指摘。今年2月、FBIは回収を隠蔽する目的で証拠を改変し、記録を不当に保留しているとして、した。