仮免技能試験で落ちないための対策

【仮免技能試験】試験内容・落ちる人の特徴と落ちないための対策を紹介
©metamorworks/stock.adobe.com(画像=『MOBY』より 引用)

実際に車を運転する試験(検定)は緊張してしまうものです。仮免許の技能試験に一回で受かるためにはどのような対策をすればよいでしょうか。

本章では、仮免許の技能試験に落ちないための対策として以下の3つを紹介します。

  • 対策1:コースを確認しておく
  • 対策2:苦手な項目の復習をする
  • 対策3:減点の内容を覚える

対策1:コースを確認しておく

指定教習所に通っている方なら教習所のコースを、運転免許試験場で直接試験を受ける方は試験場のコースを確認しておくとよいでしょう。

試験当日のルートを事前に教えてくれるわけではありませんが、コースを把握しておけば気をつけるべき点も分かりミスを減らせます。

多くの方が指定教習所に通って本免許を取得しますが、なかには運転免許試験場で試験を受けて合格する「一発試験」で免許を取得する方もいます。

運転免許試験場では、運転コースを開放している場合もあります。最寄りの運転免許試験場のホームページを確認してみてください。

対策2:苦手な項目の復習をする

仮免許の技能試験の内容は前述のとおりですが、その中で自分が苦手な項目、不安な項目があるのではないでしょうか。

指定教習所通っている方の場合、試験の前に練習の時間を設けている教習所もあります。そういった時間を利用して苦手や不安と感じている項目の復習をしておくのをおすすめします。

また、忙しい合間を縫って教習所に通っている方であれば、最後に乗車してから1,2週間空いてしまったなんてこともあるでしょう。最後の乗車後すぐに試験を受けられるように、試験に合わせたスケジュールを組むのもひとつの手です。

対策3:減点の内容を覚える

減点の内容を覚えておくことは、自身のミスを減らすことにもつながるため効果的です。

主な減点項目と減点点数、内容は以下の通りです。ぜひ本記事を参考にしてみてください。

減点数 減点内容
20点減点 中程度の逆行
カーブ前の制動ブレーキが早すぎる
急ブレーキなどの危険な制動
脱輪
ハンドル操作による車両のふらつき
徐行指示無視
進入禁止表示無視
10点減点 シートベルトを着用しない
小程度の逆行
指定速度への未達・速度超過
不確認(発進時・後退時・巻き込み防止・交差点・踏切・後方・降車時など)
危険ではないが乗員が不快に思う制動
カーブ前の制動がやや早すぎる
急ハンドル
接触
優先義務違反
速度違反
泥跳ね運転などの歩行者に配慮のない運転
不必要な急ブレーキ
不必要な警音器の使用
車間距離維持不足
5点減点 乗車時・降車時の安全措置を怠る
乗車姿勢の調整を怠る
発進手間どり・急発進・空ぶかしなどアクセル操作の不適
方向指示器の使い方
クリープ走行速度の不適
エンジンブレーキ使用タイミングの不適
停止位置のズレ
巻き込み防止措置時の寄せ幅・離れ幅の不適
進路変更の怠り・タイミング不適
交差点進入時の巻き込み防止措置の怠り・タイミング不適
右左折時の大回り
踏切内での変速
停車措置無視

仮免技能試験で落ちる人の特徴

【仮免技能試験】試験内容・落ちる人の特徴と落ちないための対策を紹介
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指定教習所に通っている方の場合、修了検定に落ちてしまうと補習を受けたり追加料金を払ったりして、思いのほか時間やお金を取られてしまうことがあります。

仮免許の技能試験で落ちてしまう可能性のある人にはどのような特徴があるでしょうか。以下、3つの特徴を挙げて解説します。

  • 運転にメリハリがない
  • 乗車・降車時の行動に気を配れていない
  • 自分の苦手な項目がわかっていない

1.運転にメリハリがない

運転においては、スムーズなアクセルやブレーキ操作、適切なハンドル操作など、メリハリのある運転技術が求められます。

アクセル操作というと、指示速度で走行する直線道路でのスピードの出しすぎ、遅すぎも減点対象となります。

速度をしっかり出すところ、徐行が必要なところ、一時停止、安全確認など、検定員に伝わるメリハリのある運転を意識するのがおすすめです。

2.乗車・降車時の行動に気を配れていない

修了検定、卒業検定ともに「乗車→発進」「停車→降車」も採点の対象となります。

以下はAT車における「乗車→発進」「停車→降車」の手順です。

「乗車→発進」

■乗車

  1. 後→左→前→右の順で乗車の確認をして乗車する
  2. 座席を調節する
  3. ハンドルの高さを調節する
  4. 各ミラーを合わせる
  5. シートベルトを着用する

■発進

  1. エンジンをかける
  2. 周囲を左後方→右後方の順で目視確認する
  3. ブレーキを踏んでDレンジにシフトを入れる
  4. パーキングブレーキを解除する
  5. 再度、右後方を目視で確認する
  6. 発進

「停車→降車」

■駐車

  1. パーキングブレーキをかける
  2. Pレンジにシフトを入れる
  3. エンジンを止める
  4. ブレーキを離す

■降車

  1. シートベルトを外す
  2. 右後方を確認する
  3. ドアを開けて降りる

試験前の乗車も試験終了後の降車も気を抜かないように注意が必要です。

3.自分の苦手な項目がわかっていない

自分の苦手な項目を把握していないとその部分に焦点を当てた対策ができず、試験の結果に影響を及ぼす可能性があります。

苦手な項目を把握しておくとともに、苦手な項目の減点内容や点数を覚えておくことも大切です。たとえば、S字・クランクは2回目からの切り返しで減点となるので、1回の切り返しで済ませるように対策します。

S字クランクが苦手と分かっていて減点内容も把握できていれば、試験時に失敗してしまっても、もう一度落ち着いてやり直しできれば問題ありません。