岸田氏は非常に冷たい性格を持っています。それは自分に足かせになる場合はぜーんぶ何の躊躇もなく切り落としていく、そういう冷酷さを持っています。自分の息子や総務大臣だった広島出身の寺田稔氏をバッサリ斬ってしまっています。保身的であるがゆえに一定のスキャンダルのネタがあるならばいつそれが何処で再発火するかわからない以上、コトの行方が見えるまでは政権幹部にはおかないとするでしょう。それは岸田政権を支える長老の取り巻きからのご進言も含めて、ということになると思います。
事件そのものは分かりません。警察がその気で調べれば何か出てくるかもしれないし、出てこないことを恐れてそれ以上捜査するリスクを考えて「止めておけ」というかもしれません。
私は刑事ものの小説はちょくちょく読むのですが、圧力に屈して捜査を中断するネタ話はよくあります。結局警察が官僚組織から独立していないことは大いにあるでしょう。金融や裁判が一定の独立性を持っているのだとすれば警察もある程度の捜査に対する独立性は持たせるべきでしょう。
木原氏も俺はすごいんだ、と仰るかもしれませんが、しょせん人の子。今の地位があっての木原誠二だということです。政治家は選挙に落ちればただの人です。そのあたりは大いに間引いて本件の行方を見届けてみたいと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年7月17日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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