迫力プレーに湧く歓声「ちょっとすごいんですけど!」
選手入場と共に、日の丸フラッグを振り上げるサポーターの力強い声援が。会場内の人々はそれに乗り、子供たちも立ち上がり歓声を上げ、全体が熱気に包まれた。
地元の宮城県に限らず全国各地、特には福島や岩手など東北地方からの観戦者が多い。「マイナビ仙台のファンなので、今日は宮澤ひなた選手(マイナビ仙台)を応援しに来ました!」という声も。東北唯一のWEリーグクラブをきっかけに、なでしこジャパンを応援しに来たという訳だ。スターティングメンバー発表時には、仙台に縁のある元マイナビ仙台のMF長野風花(現リバプール)の名に対して、一段と大きな声援が上がった。
試合が開始されると各所から「かなり、うまいよね!」「ちょっと、すごいんですけど!」「可愛いすぎるでしょ!」など、プレーに対する驚きのリアクションを含めた生の声が飛び交う。想像していた以上のプレー技術の高さや、パワフルさにスピードを目の当たりにしてこそ飛び出した「世間のリアルな声」だ。
なでしこたちの迫力のあるプレーに、すっかり勝利の期待感を得て、子供たちは跳ね上がり大人は両手を掲げるなど、約一万人が非常に熱い時間を共有した。常連のファンだけでなく、初めての女子サッカー観戦となった人々も少なからず存在したと思われる。多くの人が様々な視点から、なでしこジャパンのパワーを知り得た日となったはずだ。
紅白の国旗を胸にした戦士たちは、果たして南半球の地で「勝利」の日の出を迎えることは出来るだろうか。初優勝を果たした女子W杯ドイツ大会から、12年の沈黙を壮大に越えて行くことを願い、みんなで日本中からエールを贈ろう!