最近のバミューダトライアングルでの事件
バミューダトライアングルを扱う作品は多い。とくに日本では「ドラえもん のび太の海底鬼岩城」(1982年)で一躍有名になり、当時の子どもたちまで知る都市伝説である。しかし1980年代といえば、もはや40年も前であり、古びた都市伝説の感が否めない。しかしながら、バミューダトライアングルでは過去10年以内でも怪事件が起こっている。
2015年:貨物船SSエルファロ号
2015年10月1日、フロリダ州ジャクソンビルを出港して、プエルトリコに向かった貨物船が沈没した。のちにカテゴリー4に変化するハリケーンに向かって航行継続をした結果エルファロ号は沈没したと見られている。約1カ月後、同船は、4500mの海底に沈んでいるところを発見された。不思議なことに乗務員の遺体は一切発見されなかった。そして回収されたブラックボックスの解析によると、なぜか船の気象装置が21時間もズレていた。エルファロ号が時空間に迷い込んだ可能性を示している。
2017年:私用航空機の墜落
2017年5月、経営者ジェニファー・ブミン氏と幼い息子、パイロットが消息を絶った。高度7300mをこえる上空で彼らの乗った飛行機はレーダーから消えて、のちに機体の残骸のみが発見されている。搭乗者は発見されておらず、原因は不明なままである。
2020年:マコ・カディ・キャビン号の行方
2020年12月、フロリダ州へ向けて出港した同船に乗っていた20名は忽然と姿を消した。この20名の身元、行方、航海目的も不明ということで、警察、沿岸警備隊は麻薬の密輸に関係するとして捜査開始。3日間にわたり徹底的な捜索を行うも、わずかな痕跡さえ見つからなかった。現代の人体/船体消失事件として有名になった。
このようにバミューダトライアングルにおいてはいまも船や航空機、そして人体が消失し続けている。最近の学説では、水中クレーターから蓄積したメタンガスが放出され、それによって船や航空機が影響されて計器が狂い、沈没・墜落するとも考えられている。しかし、それだけでは、消えたキャメロン・ロビンス少年を説明はできない。
エジプトにおけるロシア人男性の悲劇
6月9日、エジプト紅海にあるリゾート地ハルガダにおいて岸から30mのところで、ロシア人男性ウラジミール・ポポフ氏(23)がサメに襲われて死亡した。その際の映像を確認すると、彼がサメに対して必死の抵抗を行っていることがよくわかる。
ポポフ氏の場合と比較すると、キャメロン・ロビンス少年の場合は、たしかにサメの襲撃のようには考えにくいかもしれない。
いずれにせよ、キャメロン・ロビンス少年は、高校を卒業した矢先にバミューダトライアングルで失踪してしまった。原因の憶測がさまざまになされるが、詳細は不明であり、真相は闇の中にある。いまはただ少年の冥福を祈り、遺族や友人に慰めがあることを願うばかりだ。バミューダトライアングルは21世紀になっても近づいてはならない海域なのかもしれない。
参考:「Wikipedia」「New York Times」「CBS」「VICE」「Inside Edition」
文=神ノ國ヲ
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提供元・TOCANA
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