かつてはタイヤトラブルの際に必要不可欠とされていたスペアタイヤですが、現在は標準装備するクルマが激減しています。それはなぜなのでしょうか?
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パンク修理キットの普及

(画像=『CarMe』より 引用)
一昔前まで、ほとんどのクルマには万が一のタイヤトラブルに備えてスペアタイヤが標準装備されていました。しかし、近年ではスペアタイヤを搭載した車種は著しく少なくなり、代わりに応急処置用のパンク修理キットが搭載されるクルマが増えています。なぜパンク修理キットがこれ程までに普及したのでしょうか?
未使用スペアタイヤの大量廃棄が問題に。車検項目からも廃止

(画像=『CarMe』より 引用)
しかし道路の舗装の質が上がったことやタイヤそのものの質が上がりパンクしにくくなったため、スペアタイヤの使用頻度が減り、未使用のまま廃棄されるというケースが増えました。
大量廃棄による環境への影響に加え、市場動向の変化などにより、以前は車検において義務化されていたスペアタイヤが車検項目から廃止されています。これを受けメーカーでは、車体の軽量化による燃費向上などの観点から、スペアタイヤを標準装備しないクルマの製造が中心となっていきました。