2018年にKawasakiの名車Z1を復刻したかのようなスタイルで登場した「Z900RS」
丸目のヘッドライトに丸タンク、そして絶大な人気を誇る「火の玉カラー」が施されたこのモデルは、発売前からバイク乗りの注目を大いに集めていた。

1972年に登場したZ1は、世界初のDOHC直列4気筒のバイクとして、アメリカをはじめ多くのライダーに
「市販車最速バイク」として高く評価され、Kawasakiを代表する名車へとなったのだ。
そんなZ1を彷彿とさせるZ900RSだが、その車体のベースは2017年から発売されているZ900となる。

2012年に登場したZ800の後継であるZ900は、もともとは海外モデルとして販売され、国内販売は2018年から。
マイルドな乗り心地のストリートファイターで、ツーリングから高速走行まで幅広く対応したフレンドリーさが特徴だ。

そして、Z900のフレームのステム部分を伸ばし直進安定性を向上させ、ネイキッドらしいハンドリングにしたZ900RS。
さらに、低回転域での走りやすさを重視したエンジン設計に、水冷エンジンでありながら放熱フインをシリンダーヘッド部分にそなえ、空冷エンジンをイメージしたような見た目が、Z1の面影をさらに連想させている。
だが、見た目こそレトロではあるが、トラクションコントロールシステムやABS、スリッパークラッチといった最先端装備を搭載し、ETC2.0も標準装備されている。
近代的なスタイルでありながら、Z1という名旧車を現代に投影した全く新しいネオレトロモデルといえよう。
Mr.ADさんは、そんなZ900RSに魅了されたひとり。
シートをカスタムした経緯と、カスタム後の感想を紹介しよう。
車体バランスを崩したくない!
ボディカラーがブラックなこともあり、マフラーを筆頭にシックな仕上がりのカスタムをしてきたMr.ADさん。
「もう少し足つき性を良くしたいけど、ローダウンキットで車体のバランスを崩したくないため、シートによる改善を検討していました。
そんなときネットで調べていたら、バイクシート神戸がアンコ抜きで足つきが良くなるシート加工を行っていることを知り、さっそく連絡しました。しかも、約20mm下げることが可能で、Z900RSなら体感できるとのことで依頼することに決めました」。
