大手のワインメーカーが大量生産するのではなく、バラエティ豊かな品種を使った面白いワインばかりです。

フランスのブルゴーニュに似た気候とも言われる余市ですが、ピノノワールのブルゴーニュスタイルを踏襲するばかりではなく、ドイツ品種などもあって、一言で言い尽くせない振れ幅があります。

今後、さらに新しいワイナリーが増え、お互いに切磋琢磨する中から、新しいスターワイナリーが生まれてくる可能性があります。

また、若い木が年月を経て古木になっていけば、ワインに使われるぶどうの品質も安定し、向上していきます。

余市の恵まれた気候と土壌があって、そこに個性的な人たちが集まり、ぶどうの品質も上がっていく。

日本は元々、味噌、醤油、漬物といった発酵食品の文化を持っています。

その発酵文化がワイン造りと結びついていく。余市のワインには世界的にみても、とんでも無い「伸びしろ」があるように感じました。

5年後、10年後の余市ワインがどうなっているのか?今から楽しみで仕方ありません。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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