大衆娯楽として根付いている「プロスポーツ観戦」。競技のプロとして技術を磨き続けるアスリートたちが、勝利を目指してしのぎを削り合う様子はハラハラドキドキの連続ですが、現地観戦の魅力はそれだけではありません。
そのひとつは、観戦しながら食べる「スタジアムグルメ」、通称「スタグル」を楽しむこと。特に出不精の筆者にとっては、スポーツを観戦しながらおいしい料理を食べる瞬間は、まさに非日常を味わえる至福のひと時。今回はそんなスタグルの魅力をご紹介します。
スタグルといえば先日、マツコ・デラックスさんが進行を務めるTBS系列のテレビ番組「マツコの知らない世界」の7月4日放送回にて、テーマに取り上げられたほど注目度の高いコンテンツ。番組内ではプロ野球の本拠地を中心に紹介されていましたが、今回筆者が紹介するのは全国に60クラブを擁する「Jリーグ」のスタジアムグルメです。
筆者が住む鹿児島市に本拠地を構える「鹿児島ユナイテッドFC」の「白波スタジアム」においても、スタジアムグルメが多数出店。「料理がおいしい都道府県と言えば?」という質問があれば、たびたび上位に入る鹿児島グルメが存分に楽しるラインナップが用意されています。

■ スタグルの魅力その1 その土地ならではの料理が楽しめる
鹿児島ユナイテッドFCのスタジアムグルメを一部紹介すると、「黒豚ハンバーグ丼」「奄美の鶏飯」「たこ焼き風さつまあげ」など、地域ならではの名産品を用いたメニューが多数。郷土の味を存分に味わうことが出来ます。
購入したメニューは試合中にスタジアム内で食べる方もいれば、試合前にスタジアムの外で食べている方もちらほら。どこで食べるのも自由ですし、屋外で食べる料理のおいしさと言ったら、もはや説明不要でしょう。
もちろん料理だけでなく、「かき氷」や「ジェラート」「両棒餅(ぢゃんぼもち)」といった甘味もご用意。中には桜島の灰をイメージした黒ごまパウダーを使用した「どか灰だんご」なる珍メニューも。

提供されているすべてが魅力的に見えてしまい、どれにしようか毎回悩んでしまう……というのはスタグルあるあるのひとつではないでしょうか。

■ スタグルの魅力その2 思ってるより高くない
こういうイベントで提供される料理って、なんだか高いイメージがある……という方も多くいることでしょう。某テーマパークのレストランの食事などは、「この内容で?」と、びっくりするほど高いことがしばしばありますものね……。
しかし、サッカーのスタグルに関してはその心配はありません。鹿児島のメニューについて言えばそのほとんどが3桁円で提供されているという、お財布に優しい価格設定。むしろ「もう少し上げてもらっても……」と心配になるレベルです。
そして、鹿児島といえばやはりお酒。ハイボールやビールが3杯1000円で楽しめる「センベロカード」が数量限定で購入可能なほか、SNSで度々話題になる、「水(160円)より安い焼酎(100円)」も。つまり2000円くらいあれば、料理もお酒も楽しめてしまう、ということ。


鹿児島に限らず、Jリーグのスタグルの安さは、時折海外からも驚きの声が多く寄せられるほど。これも全て、提供店舗の企業努力のおかげなのだろうなぁ、としみじみ感じます。