日本で投資用不動産融資が伸びています。私が先般、東京にいた際、つい、商売癖もあり、べた張りの不動産屋の前でじっくり物件を拝見し、買う気もないのに「土地を探しているのですが…」と飛び込みで何軒かにアプローチをすると「手持ち物件ないですねぇ」とつれない返事。店先のべた張りに「成約済み」の印は外部物件で如何にも自分のところで沢山扱っているというフリです。
戸建て物件はパワービルダーがごっそり買っていくか、市場に出る前に取引が決まっている、そんな感じです。私にも相談は来るのです。「投資用にマンション購入しようと思うのですが…」と。一言、おやめなさいと返事しています。
確実に言えることはハングリーではなくなったということでしょう。裕福になったのではありません。ほどほどのお金を得ればどうにかやっていける、そしてワークライフバランスを重視しようというわけです。カナダ人と話していても彼らはよく遊びます。いろいろなことをやる時間があります。だから人間の労働に対する耐性が下がっている、そんなことだと思います。
日本でもあり得ない事故、橋が落ちるとかガス爆発するといったことは今後、普通に起きるのでしょう。残念ながら生産物のクオリティはロボットが完全 支配しない限り、悪化せざるを得ないとみています。というより今の生産力を維持することが困難になるかもしれません。その時、何が起きるでしょうか?そう、猛烈なインフレなのかもしれません。そういう意味では今のアメリカのこびりついたインフレはこれである程度説明できるのかもしれません。一ひねりしたものはお金をかけないともうできない、ということです。

静岡の橋げたが落下した事故は業界関係者にも衝撃を与えた NHKより
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2023年7月10日の記事より転載させていただきました。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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