エマニュエル大使は日本の文化批判まで行い、岸田首相に説教したという。岸田首相は先進国の状況に無知すぎた。同性愛は私は三島由紀夫氏の小説を読んで半分理解したが、自分の分からない性の問題について突っ込んでいく気はなかった。以来70年、何の問題も起きていない。
問題の起きているところは埼玉県のある市で、そこは外国人が多く、女湯の5人用の水風呂に15人もの“男”が入って大騒ぎしたという。当然、女性は来なくなった。浴場の主人が「風俗を乱す行為者の入場を禁じます」と張り紙を出して収まったという。
その張り紙の代わりに法律を作って保護しようというのが今回のLGBT法案だ。
岸田首相は委員会で少数派が主体なのに「部会長一任」を取り付け、衆院の本会議でも党議拘束の脅しを用いて可決成立させてしまった。
米国を含めて先進国でこの種の法律が成立している国はない。米国では昨年、性同一性問題で死人が50人、欧州有力国でも20人前後の死者が出ている。日本はゼロだ。法律を作ればイチャモンをつける手合いが増えるだけとエマニュエル大使も認識してもらいたい。5ヵ条のご誓文は604年、米国統一のワシントン設立は1801年だぞ。
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屋山 太郎(ややま たろう) 1932(昭和7)年、福岡県生まれ。東北大学文学部仏文科卒業。時事通信社に入社後、政治部記者、解説委員兼編集委員などを歴任。1981年より第二次臨時行政調査会(土光臨調)に参画し、国鉄の分割・民営化を推進した。1987年に退社し、現在政治評論家。著書に『安倍外交で日本は強くなる』など多数。
編集部より:この記事は一般社団法人 日本戦略研究フォーラム 2023年7月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は 日本戦略研究フォーラム公式サイトをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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