2019年から中国はキューバを米国諜報の土台にしている

最近になって、中国がキューバに諜報基地を設置することが国際的に話題になっている。しかし、既に2019年から中国は、米国が発信する情報をキューバから受信活動をしていたことが明らかになっている。

キューバは米国フロリダから僅か150キロしか離れていない。しかも、カリブ海周辺には米国の基地が多く点在している。だから、それほど複雑な設備でなくとも米国からの通信は傍受できる体制にあった。

中国が新たに今回設置するのはシギントと呼ばれているシステムで、通信は勿論、メール、電話、衛星通信などをすべて傍受してモニタリングできる体制にすることである。

ロシアは以前から諜報活動を継続していた

中国のキューバでの活発な動きに対して、目立たないのがロシアの動きである。かつてソ連の時代にはキューバは重要な諜報基地であった。ハバナの郊外のロウドゥレスに本部を置いたソ連は、1967年から2001年まで対米国への諜報活動を行っていた。ところが、米国誌「The Insider」によると、2014年からロシアはキューバで諜報活動を再開したことが明らかにされている。

更に、2022年にはキューバの地球物理学・天文学研究所の管理によって天文観測所が開設されたが、そこで設置された望遠鏡はロシアの応用天文学研究所から提供されたもので、大気環境のモニタリングができるようになっている(6月23日付「ディアリオ・デ・クバ」から引用)。

このようにロシアは目立たないが、実はこれまで同様に諜報活動の基地としてキューバを利用して来ているということである。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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