ハバナのチャイナタウンを歩く男とバイクに乗るカップルABC Internacionalより

カストロのキューバはいつも寄生虫となって国家を存続させてきた

カストロ兄弟によるキューバ革命以後、キューバは産業発展の道を歩むのではなく、最初はソ連、その後ベネズエラに寄生虫のごとく吸いついてカストロ体制の維持に務めて来た。先ずソ連が崩壊してキューバ経済は困窮した。その後ベネズエラに反米主義者チャベス政権が誕生すると、それに吸い付いたのだ。

キューバからチャベス政権へ長期維持するための軍事や諜報活動のノウハウ指導や医療団の派遣を提供した。そのかわりにベネズエラから破格の原油の提供を受けた。それを国内消費以外に精製して第三国に輸出するなどして外貨を稼いだ。

しかし、原油価格の下落でベネズエラの経済体制は崩壊。キューバにも原油を十分に提供できなくなっていった。

そこでカストロ体制は米国のオバマ大統領(当時)に接近。米国との関係強化に動こうとした。しかし、その後トランプ、そしてバイデンの二人の大統領の拒絶姿勢によってキューバの発展は再び閉ざされた。

そこで、カストロ体制は産業の進展を図るのではなく、自らの政治体制を維持する為の早道である中国への接近を開始した。中国への身売りである。その代償として、中国から資金支援とキューバの地理的条件を利用して中国がキューバに諜報基地を設けることを受け入れたのである。勿論、その代償として中国はキューバに報酬を支払うことになっている。その金額は数十億ドルと予測されている。

これまでも2015年から2017年までに中国は3億6900万ドルをキューバに融資している(6月26日付「ABC」から引用)。