企業としての中長期の成長には、ターゲット顧客へのメリット、従業員に対するモチベーション、社会に対する貢献といった大きなビジョンが必要となります。
単に成長するマーケットに参入すれば儲かるといった理由で、起業しても長期的な成果にはつながらないと思っています。
また、新規ビジネスは思った通りにいかないことがほとんどです。
厳しい環境の中で、粘り強くあきらめない精神力、ビジネスモデルを現実に合わせて変えていく柔軟性、社会にインパクトを与えるという強い目的意識があれば、何とかサバイブすることができます。
スタートアップ企業への資金供給は、ベンチャーキャピタルが担っています。しかし、彼らがターゲットとするのはテクノロジーに特化したユニコーン(時価総額10億ドル)を目指すような企業が中心です。社会的に価値があっても、規模が伴わない会社にはご縁がありません。
資産設計実践会が、ベンチャーキャピタルが相手にしないようなスタートアップ企業と向き合い、個人投資家をつなげるプラットフォームの役割を果たす。それができれば、起業家と投資家の双方にメリットを提供できるのではないかと思っています。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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