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最近、ランチタイムに足しげく通っているのが、インスタグラムでも紹介したことのある赤坂にある定食のお店です。お昼の11時半から2時間ほどしか営業しておらず、席数も10席のみ。開店と同時に満席状態がずっと続いている人気店です。
親子と思われる2人の女性スタッフがお店の切り盛りをしています。日替わり、焼き魚、牛豆腐といった定食メニューから選ぶことができます。
この店の最大の特徴は、おひとり様しか入れないことです。2人以上で来店すると、スタッフが丁寧に断っています。
店内には、1人で来ているお客さんしかいませんから、客同士の会話はなくとても静かです。
また、価格帯も例えば一番人気のまぐろの照り焼(写真)は定食で1500円と、やや高めです。そのせいかマナーをわきまえた年配客が多く、食べ終わるとサッと会計をして帰っていきます。食事が終わってからダラダラ残っているような人がいないので、長時間待たされることもありません。
1人客しか取らないで、経営が成り立つのかと心配でしたが、結果は真逆になっています。1人で美味しい和食を落ち着いて食べたい人たちが集まってきて、繁盛しているのです。
不特定多数の幅広い顧客層を相手にする飲食店は、大手チェーンと同じ土俵で戦うことになり、価格競争では勝てません。