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全22クラブがしのぎを削る2023明治安田生命J2リーグ。約9ヶ月にわたって繰り広げられるシーズンも、7月5日の第24節を終えて折り返し地点を過ぎた。
前年同様、上位2クラブがJ1自動昇格となることに加え、3位から6位間のプレーオフ優勝クラブも入れ替え戦なしで昇格できるレギュレーション。開幕から声出し応援が解禁となったことも相まって、例年以上に白熱した試合の多い前半戦となった印象だ。
そんな熱戦続きのJ2リーグでひときわ輝きを放っていたのが、期限付き移籍で今季加入した選手たちだ。ここでは、2023シーズン前半戦で存在感を見せた期限付き移籍中の選手たちを5名紹介していく。
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森海渡(徳島ヴォルティス)
開幕から11戦勝ち無しと、大幅に遅れをとった2023シーズン前半戦の徳島ヴォルティス。しかし、第12節以降は5勝5分3敗と建て直しに成功しており、後半戦に向けて望みをつないだ。そんなチーム復調の立役者となったのが、J1柏レイソルから期限付き移籍中のFW森海渡だ。
開幕戦から試合に絡めてはいたものの、ノーゴールの試合が続いていた森。だが、第12節のジュビロ磐田戦(4月29日)で先制ゴールをマーク。その後この磐田戦を含め、5試合で6ゴールと驚異的な得点力を見せて徳島の危機を救った。5月にはJ2の月間MVPにも選ばれ、徳島にとって必要不可欠な選手となった。
一番の魅力はもちろん高い決定力にあるが、その裏付けになっているのが身長185cmの恵まれた高さとシュート精度、そしてその威力だ。隣にFW柿谷曜一朗がいることもあってか、ものの見事に自身の良さを発揮できている。所属元である柏は、今季J1でワースト2位の得点数に苦しんでおり、今すぐにでも帰ってきてほしい存在だろう。
徳島にとっても、後半戦の追い上げに森は欠かせないピースとなる。一体どこまで得点数を伸ばすことができるのか、そして徳島の順位(現時点18位)をどこまで引き上げられるのか。後半戦も最注目のストライカーだ。
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荒木駿太(町田ゼルビア)
監督交代、スタッフの大幅入れ替え、新戦力多数と、昨年とは別チームと呼べるほどの大改革を行った町田ゼルビア。2023シーズン前半折り返しのここまでは、J2で首位を走るほどすべてが上手く回っており、思い切った改革は成功したと言える。
なかでも目立つのが最前線で躍動する選手だ。1人はかつて横浜F・マリノスで優勝にも貢献したFWエリキ。もう1人は清水エスパルス(2015-2019)ファジアーノ岡山(2021-2022)に続き、町田でJリーグ3クラブ目となったオーストラリア代表FWミッチェル・デューク。さらにもう1人、得点源として輝きを放つのが、J1サガン鳥栖から期限付き移籍中のFW荒木駿太である。
前線にタレント選手がいることもあり左サイドでの出場も多いが、ここまで5ゴールをマーク。うち3ゴールは途中出場からと、改めて得点力の高さを証明した前半戦となっている。セットプレーをはじめ、ゴール前でのボールへの反応スピードはまさに圧巻。シュート精度も高く、ここまで好調なチームを支える働きを見せている。
荒木の今季の活躍と成長が、鳥栖の将来に大きな影響を及ぼすと言っても過言ではない。もちろん、このまま町田に残る可能性もあるが、いずれにしても厳しい序列争いの中でどこまで結果を残せるか。新体制の町田で開花しつつある点取り屋に引き続き注目だ。
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