フランス(FIFAランク5位/W杯グループF)
ユニフォーム製造元:ナイキ
素材:100%ポリエステル(通常ポリエステル)
フランスのユニは、非常にシンプルで地味な印象を与えそうだが、含まれる意味はとても奥深い。製造元のナイキは、ホームとアウェイいずれにも、選手の若さと欧州連合(EU)の文化の多様性の尊重をデザインに落とし込んだ。ホームユニのメインカラー水色は、1920年4月30日に初めてフランスで女子選手がイングランドと試合をし、歴史的な観客動員数2万5千人を記録した際のユニ(水色と薄紫色)に基づいている。当時まだ「代表チーム」という正式な括りは存在せず、サッカーをやりたいと団結した女子選手が行った初めての非公式の試合だった。歴史的な背景を背負い、勝利に向かって突き進む現代の強豪フランスは、果たしてチャンピオンの座を奪えるだろうか。
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イングランド(FIFAランク4位/W杯グループD)
ユニフォーム製造元:ナイキ
素材:100%ポリエステル(通常ポリエステル)
前述のフランスと、このイングランドのホームユニはデザインもよく似ている。込められた意味合いも歴史的背景に基づいた近いものがある。1984年5月27日に開催された欧州女子サッカー競技会決勝戦。当時イングランドはスウェーデンに対しPK戦の末、惜しくも3-4で敗退となった。この時の選手一丸となった素晴らしい挑戦に示す敬意が、現代のデザインに込められている。爽やかな印象の白と青のメインカラー。よく見るとこの白地には、イングランドを象徴するグラフィック模様が複雑に散りばめられている。
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アメリカ(FIFAランク1位/W杯グループE)
ユニフォーム製造元:ナイキ
素材:100%ポリエステル(通常ポリエステル)
アメリカのホームユニのテーマは「混沌と秩序」。個性的な模様から、第一印象だけでも他と違うことを恐れない強い意志が伝わってくる。芸術品の如く、筆で絵の具を思い切り飛ばしたかのような斬新なランダム模様は、驚くことに同じ配置のものは無いという。この仕様には、スポーツの限界に挑戦するチームを創り上げる「個性溢れる選手たち」への敬意が込められている。
また、シャツの襟ぐり内側部分には意味深なゴールドの数字「91、99、15、19」がプリントされている。実はこれはアメリカが過去の女子W杯で優勝した年号の下2桁の数字。それぞれ1991年中国W杯、1999年アメリカW杯、2015年カナダW杯、そして2019年フランスW杯だ。ちなみに2015年、2019年の優勝時にはFIFAからチャンピオンバッジが授与され、現在のユニ(前面中央)には美しいFIFAのトロフィーマークが輝く。今W杯の結果次第では「23」の新たな数字が加わるかもしれない!
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