ディーゼルマイルドハイブリッドのメリット

(画像=©tamayura39/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
燃費を改善できる
低速トルクに優れるディーゼルエンジンとはいえ、発進や加速時は大きなエネルギーが必要になるため燃料消費量が増えてしまいます。モーターでその領域の稼働を補助してやればディーゼルエンジンでも確実に燃費向上させられます。
エンジンレスポンスがアップする
ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも高圧縮比で稼働するため各部が頑丈につくられます。そのため各部品が重く、ガソリンエンジンのような軽快なアクセルレスポンスは望めません。マイルドハイブリッドは、その加速初期の動作をモーターで補うことで特有の反応の鈍さを軽減できます。
ディーゼルマイルドハイブリッドのデメリット

(画像=©yumeyume/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)
車両価格が高くなる
現在のクリーンディーゼルエンジンは、環境性能を高めるために多大なコストがかけられています。高燃料圧力下で精密に動くインジェクターや高効率タービン、DPF(ディーゼル・パティキュレート・フィルター)のほか、エンジン性能によっては尿素SCRによる排ガス浄化がディーゼルエンジンには必須です。
ただでさえ高価なクリーンディーゼル車に、マイルドハイブリッドが追加されれば、さらなる車両価格上昇は避けられません。
劇的な燃費向上は望めない
低回転域で高効率なクリーンディーゼルエンジンにマイルドハイブリッドを追加しても、改善できる燃費はせいぜい1〜2km/Lです。フルハイブリッドシステムのような劇的な燃費改善は見込めず、マイルドハイブリッドシステムの追加によって上昇した車両価格分を浮いた燃料代で回収するのも難しいでしょう。