アディダスが6月のプライド月間を前に発表した女性用の水着に、身体的に男性と見られるモデルを起用したことをめぐり、ネットで反発の声が上がっている。
同社は15日、南アフリカのクィアのデザイナー、リッチ・ムニシ(Rich Mnisi)とのコラボレーションによる「Let Love Be Your Legacy」と題した一連のコレクションを発表した。「スポーツや文化のあらゆる分野で、アライシップと偏見のない表現の自由を促進するという共通の志」のもと、水着やサッカー、サイクリング、スポーツウエアなど多彩なラインナップを揃えたとした。
中でも物議を醸しているのが、販売サイトの女性用のコーナーにある水着やサポートブラのページ。モデルの性別や性的指向を明らかにしていないが、身長や胸囲の説明に、性別を問わない代名詞「They」を使用している。
Adidas has launched a new women’s swimwear range for the brands ‘Pride Collection’ featuring male models wearing sports bras and women’s swimsuits.
— Oli London (@OliLondonTV) May 17, 2023
Here is a video advertising their new women’s collectionpic.twitter.com/3tKgNbwDKP
これに対して、インフルエンサーのオリー・ロンドンが、モデルの動画を添えて「アディダスが男性モデルを起用した新しい女性用スイムウェアを発表した」と投稿すると、コメントが殺到。「こうした企業についていけない。ボイコットが必要だ」「恥を知れ」「この男性も会社も、女性から高給の仕事を奪っているのだ」「不買リストに入るブランドが増えた」「こうしたことが顧客の大部分を遠ざけていることに、どうして気づかないのだろう」など、批判的な言葉が多く飛び交った。