百歩譲って主役級の出演ならば、配信停止も仕方ないのかもしれないが、そう言う訳ではない。「オムニバス形式のドラマと違い、大河は全ての物語がつながっている。一部の回だけを停止することはできない」(猿之助容疑者 NHKが出演作配信停止『スポニチ』6月29日)との見解もあるが、例えば「鎌倉殿の13人」においては、文覚の出演部分のみをカットして配信する事もできるはずである。
それより何より、市川猿之助氏は現在、まだ「容疑者」だ。容疑者の段階で、出演番組を配信停止にまでしてしまうのは、やり過ぎではないだろうか。
仮に刑が確定したとしても、私は配信停止には反対だ。NHKオンデマンドはネット上の有料動画配信サービスなのだから、観たくない人は観なくても良いシステムになっているだろう。「作品自体に罪はない」という事は、今回に限らず、こうした出来事があった際によく語られる言葉だ。昨今の配信を巡る環境を考慮し、柔軟に対応することこそ、NHKに限らず、今後は必要なのではないか。
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提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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