住宅バブルのあと銀行の行員と支店の削減が本格化した
ところが、バブル景気が終わった2010年頃から銀行は次第に従業員と支店の削減に向かうのであった。例えば、スペインのメインバンクである4行カイシャ、BBVA、サンタンデール、ウニカッハだけでも昨年2022年だけで1300支店を閉鎖した。(5月17日付「カピタル・マドリード」から引用)。
支店の削減は止まったわけではない。筆者が在住している3800人の町では、この5月からBBVAの支店は月曜、水曜、木曜の3日だけ営業することになった。支店の入口にATMが1台設置されているだけである。だから、その前に列が良くできるようになった。最低でも2台の設置が必要であるが、支出の削減に一生懸命の銀行は顧客へのサービス改善は二の次となっている。そして、営業している時も窓口に女性がひとりいるだけである。それに不満であれば、「他の銀行に行ってくれ」といっているようなものである。
これからさらに従業員の削減は続くことになっている。特に、デジタル銀行の成長は著しく、市中銀行と比較してデジタル銀行は60%から70%のコストが安いとされている。スペインでも特に若者は市中銀行から離れデジタル銀行との取引に向かっている。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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