走り

高速道路

元々の125cc版の動力性能が優れているだけに、高速道路を走っていても劇的な出力向上というのはそれほど感じられない。ただ、この排気量の拡大は運動性や動力性能を向上させるのが目的ではなく、高速道路に乗って遠くまで足を伸ばせるようになったという意味合いが強いのだろう。そして、車体のしっかりとした安定感に貢献してるのが、14インチのラージホイール。時速90km/h程度で巡航しても、直進安定性は非常に優秀だ。

ワインディング

125cc版より排気量がアップしても出力向上はわずかなもので、最高出力は12馬力→13馬力、最大トルクは12Nm→14Nmと大差がないように思えるが、最大トルクの発生回転数が125cc版の6500回転から5500回転と低くなっていることもあり、低回転からのアクセル操作が多いワインディングでは数値以上の速さが体感できる。

また、ホイールベースが1315ミリと短いうえにライダーの着座位置が前方気味なので、スクーターにありがちなフロント荷重の不足はあまり感じられず、14インチのラージホイールがもたらす安定感も相まって、想像以上に元気に走ることができる。

総括

ツーリングだけではなく通勤でも高速道路を使うというライダーにとっては、価格も含めた経済性、優れた環境性、そして走行性能と、どれを取っても魅力的に映るのではないだろうか。125と150どちらを選ぶかは、各々の用途次第と言えるだろう。

査定士のコメント

ベイビースコーピオン

通勤やツーリング等幅広く使用されるモデルですので、定期的なメンテナンスを行い、良い状態を維持しましょう。また、車庫保管やバイクカバー保管で出来る限り綺麗な状態を保つことが高価査定に繋がるポイントです!

AUTO VICTORY

燃費の優れたエンジンに定評があるので、使用頻度が日常的に高まり走行距離が伸びがちです。低走行車や純正ノーマルに近い車体は、評価ポイントになります。

アサヒガレージ 査定担当:郷渡さん

日本国内だけでなく、海外でも大変人気のある車両です。海外需要が高ければ、多少走行距離が多くても査定額に幅がないのが特徴になる車両ですが、カウルの大きな割れ、欠損、エンジンの不調は査定額が低くなる傾向があります。