要因2:攻撃時のクロスへの人数のかけ方

名古屋の先制点となった前半41分のシーンを見返すと、川崎ディフェンス陣は3人(フィールドプレイヤー)。名古屋はクロスに対しユンカーと永井が走りこみ、その後ろには和泉が構えてセカンドボールを拾う準備もできていた。結果として、GK上福元のミスから先制する形となったが、このクロスに対してもセカンドボールまで準備できる状態を作っていた名古屋の準備が、得点につながったと言える。


名古屋グランパス DF中谷進之介 写真:Getty Images

要因3:統一された守備ブロック

川崎の攻撃に対し、名古屋は最終ラインを5人にして守備ブロックを形成した。前線に2人を残して、ペナルティーアーク頂点らへんまで守備の開始位置を下げることで、川崎が得意とするペナルティーエリア内への侵入を防いだ。この守り方をすれば、ケアすべき点は相手のミドルシュートに絞られる。また、その点はGKランゲラックに信頼をおくことができる。

以上、3つの要因に共通することは、名古屋のランニング能力の高さである。ここに新加入選手が加わることで、より強みが活かされることになるだろう。