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2023明治安田生命J1リーグ第19節の計9試合が、6月30日から7月2日にかけて行われた。名古屋グランパスは1日、ホームの豊田スタジアムで川崎フロンターレと対戦し、最終スコア2-0で勝利した。
第18節でFC東京に敗れ(0-2)連勝が途切れた名古屋は、現時点首位の横浜F・マリノスを追って2位につける。今第19節の川崎戦の振り返りと、名古屋の勝利の要因を解析していく。
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名古屋VS川崎:試合ハイライト
試合序盤からチャンスを作ったのは名古屋だった。前半7分、相手のコントロールミスを拾ったFWキャスパー・ユンカーが、川崎GK上福元直人と1対1に。上福元が好セーブで防ぐ。
前半24分には川崎の決定機。MF遠野大弥からのパスを受け、FW脇坂泰斗がワンタッチで前を向き、そのままシュート。こちらは名古屋GKランゲラックの好セーブに阻まれる。
前半41分、名古屋に先制点。MFマテウス・カストロがリスタートでクロスを上げると、GK上福元がキャッチミス。そのこぼれ球をユンカーが拾い、ゴールへ流し込んだ。前半を1-0で終える。
後半開始直後から攻勢に出る川崎。後半2分、4分、遠野が立て続けにシュートを放つも、ゴールには至らず。その後も川崎の時間帯が続いた。
状況を打開したのは名古屋の背番号7をつけるMF和泉竜司。後半19分、左サイドでボールを受けた和泉が、個人での突破からFW永井謙佑とのワンツーで抜け出し、そのまま右足でゴール右下へ流し込む。名古屋が追加点を挙げた。
川崎が攻勢を強めるも、その後もGKランゲラックを中心に守りきった名古屋が2‐0で勝利した。
では、名古屋目線から勝利の3つの要因をみていこう。
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要因1:攻撃時の数的同数の状況作り
同試合、名古屋の前線の3人FW永井謙佑、FWキャスパー・ユンカー、MFマテウス・カストロの距離感が統一されており、川崎ディフェンス陣に対し数的同数を作るシーンが多かった。象徴的なのは、前半7分。川崎DF高井幸大がMF和泉竜司からのパスの処理をミスし、ボールがユンカーへ渡る。この時、川崎ディフェンス陣3人に対し、永井、ユンカー、マテウスの3人が前線に走りこんでいた。
このように前線で同数の状況を作るために、名古屋はチーム全体で、攻撃時は前へラインを上げていく作業を繰り返し実行。それを象徴する数字がスプリント回数(時速24km以上1秒以上走った回数)の差に出ている。チーム出場選手の合計スプリント回数は、川崎が99回に対し、名古屋が135回となった。
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