パーツをクリーニングするだけでは性能が戻らないことも

劣化したキャブレターの性能を回復させるには内部パーツの清掃が必要となる。特に真鍮製のジェットと呼ばれる部品は穴がすべて貫通していないと絶対に調子良くはならない。
よくある手段がジェット類を外してスプレー式の「キャブレタークリーナー」を使って汚れを除去する方法。この方法だと軽微な汚れは落とせるが、固着した汚れやサビなどは落とすことができない。
だからといってワイヤーブラシで磨いても奥の方の穴の詰まりは解消できない。見えない部分までキレイにするのは至難の業なのだ。

そこであまりに汚れが酷い場合はジェット類やゴムパーツ、ガスケットなどの消耗パーツを新品に交換することになる。その方が確実に性能を取り戻すことができることは間違いない。
とはいえパーツリストなどを見ながらすべての消耗パーツをリストアップして発注するのは意外と手間がかかるし、コストもバカにならない。車種によっては生産が終了している部品があることも。
なにより作業をはじめたのに途中で注文し忘れなどに気付いた時の絶望感は、自分で整備をしたことがある人にしかわからないものだろう。

キースターのキャブレター燃調キットを導入するメリット

そんな悩みを解決してくれるのがキースターの「キャブレター燃調キット」だ。

V-MAX用の燃調キット。1つのキャブレターに1パッケージなので、4気筒のバイクは4パッケージが必要となる。

車種別に各種ジェット類やジェットニードル、Oリング、ガスケット、スプリング、ワッシャー、Eリングなど、キャブレターをオーバーホールする際に必要となるパーツがワンパッケージされているのだ。

パッケージ内容は車種によって異なる。
前出のサビたパーツと比べると別物のような美しさ。細かい穴が数多く空いているのがわかるだろうか。
見落とされがちだが、ジェットニードルも消耗パーツ。エンジンの振動によって周囲のパーツと接触し、少しずつ削れて段がついてしまうことがあるのだ。
古いバイクの場合、ガスケットが劣化していて分解の際に破断することも多い。それも考慮し新品が梱包されている。
V-MAXにはゴム部分が劣化しやすいエアカットバルブも用意されている(別売)。こういったパーツまであるのがありがたい。

カスタムにも対応するセッティング範囲の広さ

キースターのキャブレター燃調キットにはノーマルを基準として段階的に番手が異なるメインジェットやパイロットジェット、ジェットニードルが梱包されている。これはカスタムを楽しんでいる人にとっては重要なこと。純正より抜けが良い社外製のマフラーや吸気効率がよいエアクリーナーなどに交換した場合、ジェット類のサイズを大きくしてガソリンの流量も増やさないとパフォーマンスを十分に発揮することができない。その点をカバーできるのも燃調キットの良い点だといえよう。

V-MAXの場合はメインジェットが6種類、パイロットジェットが3種類、ニードルジェットが4種類入っている。
付属の説明書には各ジェット類が受け持つ回転数が記載されていて、キャブレターのセッティングをする際のヒントになる。

キースターのキャブレター燃調キットは、絶版車を取り扱っているプロショップでも使われることもある。燃調キットをよく使うことがあるというショップのオーナーからは「必要なものが一式入っていながら非常にリーズナブルだ」という声が聞かれた。キースターは絶版車オーナーにとって欠かせない存在なのだ。

プロも認めるキースターの「キャブレター燃調キット」で、あなたの愛車をリフレッシュさせてみてはいかがだろうか。

提供元・Moto Megane

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