いまの会社で成績を残せていない人

「この仕事は自分に合っていない!」「自分の天職はほかにある!」。こうした発想で、いま働いている会社で成績・成果を残せていないのに、転職でキャリアアップや年収アップを目指すのはあまり褒められた行為とは言えない。

重要なことは、目の前にある課題を解決する方法を冷静に考え、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを粛々とまわせる人材だ。こうした人材は、職場が変わり仕事の内容が変わっても実績を残しやすい。いまの仕事で成果を出せていない人は、転職しても状況が好転する可能性は低い。

勤続年数が短すぎる人

いまの職場で働いてからあまり時間が経っていない場合、転職の際の給与額の査定で不利になる。「自分の会社で受け入れても、またすぐに転職されてしまうのでは…」と、人事担当者が不安になるからだ。

パワハラやセクハラで悩んでいる場合はこの限りではないが、最低でも3年はいまの仕事を頑張って続けたいところだ。

転職しても「バラ色の人生」は待っていないかも

転職は確かにチャンスであるが、誰にもバラ色の人生が待っているわけではない。自分が転職すべき人間なのかどうか、一度、じっくり考えてみてほしい。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。金融専門メディアへの寄稿やニュースメディアのコンサルティングも手掛ける。