【群馬】志賀草津道路/国道292号線
〜国道最高地点「渋峠」を走るワインディングロード〜

草津温泉から白根山までは、荒涼とした火山地形の中を走る。殺生河原付近は有毒な硫化水素ガスが噴出し強い硫黄臭が鼻をつくので要注意。そこから白根山までは荒々しい景色の中連続するカーブを走る。途中いくつか駐車帯があるが、東向きなの日の出時間に絶景を楽しみたい。かつて一番人気だった湯釜は有毒ガスと噴火の影響で現在は立ち入り禁止となっている。周辺の散策はできないのが残念。

白根山を過ぎると一転して北アルプス、北信五岳を遠望しながら森林地帯を山田峠まで走る。山田峠までに3箇所の駐車帯があり、それぞれ絶景撮影ポイントである。中央分水嶺周辺は絶景ポイントで、志賀高原の横手山や芳が平方面の景色は素晴らしい。さらに進むと雪壁区間になり、整備された広い駐車場にバイクをおいて、雪壁と少しの登ったカーブからみえる山田峠の景色は秀逸である。そして志賀草津道路の一番人気の国道最高地点からは草津温泉街、芳が平、白根山、富士山、蓼科、八ヶ岳まで遠望できる。駐車場は狭い(車5~6台)ので週末は混む。尾根伝いを走ると長野県との県境の渋峠に着く。
渋峠ホテル内には国道最高地点到達証明書が5種類用意されている。渋峠と横手山ドライブイン側から夏リフトで横手山山頂へ登ることもできる。山頂は最近雲海テラスが設置されカフェも充実、笠が岳と北アルプスの雄大な絶景が広がる。渋峠から横手山ドライブインまでの区間は、北アルプスを眺望しながらスノーシェードの道を走る。冬季閉鎖解除後の早朝は凍結部分があるので注意。ドライブインからつづら折りの道を下っていく。志賀高原側は豊かな森林地帯となっており、新緑から秋の紅葉まで楽しむことができる。時間があれば、蓮池交差点から奥志賀高原方面に足を延ばし、ホテルグランフェニックスでお茶して贅沢を味わうのも楽しみだ。このホテルは現天皇陛下夫妻がほぼ毎年スキーで宿泊する。さらに進めば奥志賀林道で野沢方面に抜けることができる。

【山口】秋吉台カルストロード/山口県道32号秋吉台・県道32号線
〜カルスト地形を突き進む絶景ロード〜

日本一の規模を誇るカルスト地形『秋吉台』を突き抜ける道路が県道242号秋吉台線。現在は『秋吉台スカイライン』または『カルストロード』と呼ばれている。典型的な中国山地のなだらかな台地を走る観光道路。

羊の群れのように見える秋吉台のいたるところに突き出ている岩は、地下深くに埋もれていたサンゴ礁の石灰岩が、プレート運動により隆起して地上に出てきたものだ。 秋吉台の石灰岩には、古生代時代に海に生息していた生物の化石が多く含まれている。カルスト台地のあちこちにある地面がすり鉢状にへこんだ所、これをドリーネと呼ぶが、カルストロードはドリーネと石灰岩の合間を縫って駆け抜けていく。
観光地として日本三大鍾乳洞の秋芳洞(鍾乳洞)があり、夏は道路の他に涼しい鍾乳洞も散策したい。ドライブとしては秋吉台展望台から先がメインとなり、周囲の白い岩を眺めながら爽快に走る事ができる。特に長者ケ森の駐車場付近が一番そういう雰囲気を楽しめる場所になっている。さらに北へ進むと石灰岩は少なめになり普通の高原になる。
