注意点2:自分に合った会社を見落とす

会社選びでは、仕事内容や社風、将来性などさまざまな観点で調べるべきである。給料にばかり目を向けて転職先を探すと、本来自分に合ったいい転職先を見落とすことがある。

注意点3:給料が高い裏の理由がある

給料が高い募集には、その裏に理由がある場合も考えられる。「不人気な業種で人が集まらない」「仕事や職場に問題があり離職率が高い」「歩合などで高い給料が得られると謳っている」といったケースが多いので注意が必要だ。

給料アップにつながる転職の判断基準

転職先を選ぶ際には給料の金額だけでなく、給料アップにつながる判断基準がある。

判断基準1:成長性はあるか

直近の業績だけで判断せず、今後の成長性を見ていこう。会社の業績がアップすれば、それに伴って給料が上がる可能性も高くなる。業界の成長性も合わせて研究することだ。

判断基準2:業界をずらす

業界によってはビジネスモデルから給料が低く抑えられているケースもある。しかし、業界をずらすと違ってくることも多い。

たとえば、同じ食品を扱う仕事でも、飲食店勤務から食材を扱う商社に移ることで待遇はかなり変わる。

判断基準3:手当や福利厚生

給料だけでなく手当や福利厚生を含めてみると、収入アップになるケースも少なくない。視野を広げてみていくことが重要だ。

給料ばかりが判断基準ではない⁉

給料は、転職先を選ぶ際に重要な条件ではある。しかし、そこにばかり目を向けていると失敗してしまうかもしれない。

データからは、40代でも給料アップを果たしている人が意外と多いことが分かるが、40代はラストチャンスかもしれない。

慎重な会社選びをしていこう。

文・本山直樹(HR専門ライター)
ヘッドハンターや求人広告の営業職を経て独立。現在はHR領域を専門としたフリーランスのライターとして活躍中。大手HR企業のオウンドメディアや求人サイト等にて多数の執筆経験あり。