テントやタープには、ペグやハンマーが付属しているものがほとんど。だから、忘れ物を心配することなく出かけられるのだが、実はそこに落とし穴がある。
付属のペグは一般的に、プラスチック製で断面がT字型の「プラペグ」か、スチールやアルミなどの金属製で断面が丸い「ピンペグ」が多い。
プラペグは断面がT字型のため、表面積が広く摩擦抵抗が大きいので、土や芝生などの軟らかい地面でも抜けにくい特徴がある。しかしプラスチックは軟らかい素材なので、地面が硬いと刺さらなかったり、折れてしまったりすることがある。
ピンペグは細い金属の丸棒なので、軟らかい地面はもちろん、砂利の地面でも刺さりやすいのが特徴だ。しかし表面積が狭いので抜けやすく、硬い地面へ無理に刺そうとすると曲がってしまうこともある。
だから準備したペグが付属のものだけだと、キャンプ場の状況によっては、地面に刺さらなかったり、抜けやすかったりすることも……。場合によっては、テントやタープを建てられないなんてことにもなりかねない。
そこでおすすめしたいのが、別売りのペグをそろえること。付属のペグでは刺さらなかったり、抜けやすかったりする地面に対応するペグを準備しておけば、安心してキャンプに出かけられる。
テントファクトリーのペグは3タイプから選べる!
テントファクトリーでは、さまざまな地面に対応するペグをラインアップ。3タイプあるペグはそれぞれに特徴が違うので、用途に合ったものを選ぶことができる。では、どのようなタイプがあるのかを詳しく解説していこう。
「キャスティングペグ」は汎用性の高さが特徴
軟らかくても硬くても、地中に石が多くても、どんな地面にも対応するのが「キャスティングペグ」。強靱なキャスティング(鋳造)製なので簡単に曲がることがなく、しっかりと打ち込める。
比較的抜き刺ししやすい丸型の断面だが、30cmと十分な長さがあるので摩擦抵抗が大きく、簡単に抜ける心配はない。
カラーはベーシックなブラックのほかに、抜き忘れ防止にも役立つレッドもあるので、好みに合わせて選ぶことができる。
「Tキャスティングペグ」は、さらに抜けにくい形状
キャスティングペグの断面をT字型にしたのが「Tキャスティングペグ」。キャスティングペグよりも表面積が広く摩擦抵抗が大きいので、芝生などの軟らかい地面でも抜けにくい。
また風が強いときなど、ガイドロープに引っ張られてペグが回転し、ロープが外れてしまうことがあるが、断面がT字型なのでそんな心配もいらない。
サイズはスタンダードな長さ20cmと、よりしっかり固定できる長さ30cmの2種類。テントの設営には扱いやすい20cmモデル、風の影響を受けやすいタープの設営には30cmモデルと、使い分けるといいだろう。
「Vチタンペグ」なら軽量でかさばらない
「Vチタンペグ」最大の特徴は、なんといってもその軽さ。素材に軽量で丈夫なチタンを採用し、さらに肉抜き加工が施されている。キャスティングペグの重量185gに比べてわずか11gと非常に軽量だ。
断面は表面積が広いV字型。この形状は抜けにくいだけでなく、重ねて収納できるので、コンパクトにまとめられる。荷物をできるだけ軽くしたい、少なくしたいというソロキャンプ、バイクや自転車などのツーリングキャンプに最適だ。