最後の方は「もうこれ以上は高望みせず、最初に決めた戦略の目標を達成できるところでいいのでは?」と活動にも疲れが見えてきて、このあたりで打ち止めにしようと考えていたタイミングくらいで転職エージェントからのおすすめがあった。それはこれまでで一番いい条件の転職先だった。結論的には妻の提案通り、簡単に妥協せず最高に理想的な転職になったのである。

この経験から学んだことは、行動を積み重ねていくと当初持っていた戦略以上に良い結果を引き寄せることはあり得るということだ。「おそらくこのくらいの水準だろう」という見積もりの着地点は良く悪くも正しいかどうかは分からない。実際に行動して活動する中で「いやもっと上を目指せる」という上方修正もあるのだ(もちろんその逆もありえる)。

慎重に戦略を練ったら、その後は思い切って大胆に行動するべきである。

現在は独立している立場だが、脱サラする時はじっくり2年間かけて週末起業で売上や取引先を作り、入念に慎重にした。「会社員の時より収入は下がってもいいから、自分のビジネスで食べていければ御の字というつもりで謙虚にやろう」と思っていたが、ありがたいことに想定よりもうまくいっている。

一生懸命、戦略を練っていた時の頭の中からは出てこない結果を享受できているのは、思い切って大胆に行動したからだと思っている。人生は一度きり。時にはリスクを取って大胆に行動すると思わぬリターンが返ってくるものなのだ。

 

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